湊屋の梢さんと居候の二階堂くん

arasuji
澤ノ井の湊屋といえば、由緒正しい和菓子の老舗。
その創業家である湊原家の娘・梢と、湊原家の居候・二階堂は澤ノ井高校の先輩後輩関係でもあり、梢の小さな我儘に二階堂が振り回されることもしばしば。
そんな中、女将の椿が体調を崩したのをきっかけに、梢が若女将として仕事を引き継ぐことに。
なんとか要領を掴んでも、進路にまつわる親子喧嘩にストーカー事件、湊屋後継者問題などなど、なかなか楽はさせてもらえない。
やる気ばかり先走って危なっかしい梢と、それをこっそりフォローする二階堂の二人三脚の物語。

 ※Text-Revolutions1 Webカタログより転載

sanka

kansou
女将さんがいなくなった和菓子屋をどうにかきりもりするしっかりものの梢さんと、
そこに居候しながら和菓子屋を手伝うよくできた二階堂くんの話。
梢さんと二階堂くんは、高校の先輩・後輩でもあります。

これは僕の好みでもあるんですが、やっぱりキャラが生き生きしてる小説は良い。
そこに人がいて、考え、感じ、動いてるというのが物語ですもんね。
びっくりするような出来事はなくて、普通に、でもお互いを大事そうに、
支え合ってる関係が良い。
それでいいんだよね。そんなのがいいんだよね。

恋愛関係には決して発展しないのがやきもきしますな。
二階堂くん、もっとがんばれよー。
でもそこがいいんです。

青春というには素朴すぎてまだ早い、
田舎の高校生たちの時間。
味わえる、きらきらした小説です。

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発行:春夏冬
判型:文庫版 
頒布価格:サイトよりお問い合わせ下さい
サイト:春夏冬
レビュワー:にゃんしー