ミスコレ! 2016

arasuji

本当にあった不思議な話を集めました。
イラストコレクションもあります!
ゆるーい不思議体験談、お手に取ってみてください!

もくじ↓

枝コレ!(枝)
入り込む(夜海月亭ちーず。)
螺鈿の竹林(しめ)
残業する幽霊(大和かたる)
峠にて(大和かたる)
姓名判断の不思議(真乃晴花)
遥かなる影(岡見眞琴)
雨とラベンダー(えんちゃん)
顔のない客(梅川もも)
チェキ(冨田みか)
枯れ尾花が化ける訳―心霊現象に対する一考察―(青銭兵六)
緑の光(寿ちま)
タクシー(夜海月亭ちーず。)
甘い香り(夜海月亭ちーず。)
ひるこレ!(西宮ひるこ)

(第4回Text-Revolutions Webカタログより転載)

 

kansou
夜海月亭ちーず。様

はじめまして、こんにちは。納豆と申します。
先日のテキレボさんのお買い物代行サービスで御本「ミスコレ!2016 Yanaka MysteryTalk Collection」を購入させていただきました。奥付を拝見して夜海月亭さんのホームページを知り、どこから感想を送らせて頂くか迷ったのですが、テキレボさんのこちらのサイトの感想投稿フォームをお借りして、失礼致します。

夜海月亭さんのご作品はじめ「ミスコレ!」御本がとても面白くて! 最初は直接御本人方にひっそりこそっと直接お伝えしようと思ったのですが、「せっかくの”怖い話”を1人で満喫するのはもったいないなぁ! (一読者の私が偉そうに言うのも偉そうですが……!;)未読の方におすすめしたい……。「ミスコレ!」御本を読んだ方が夜思い出して、何かの物音にちょっと震えたりするといいなぁ!」と少し意地が悪い方向の楽しい気持ちが沸き起こってまいりましたので、こちらから失礼致します!! 怖い話って、妙に人に伝えたくなりますよね……。怖くて楽しい怖い話を人から聞いて怖がりつつもうきうきした気持ちを、また聴いていない人に伝えて、巻き込みたい、というような……!! 「ミスコレ!」御本を読んで、そういうわくわくとした気持ちになりました。

夜海月亭さんご執筆の「入り込む。」を拝読しました。
ご作品の語り口調が「子供の頃、本で読んだ”怖い話”の雰囲気だ!!」と思って引き込まれました。読んでる子どもに語りかける口調というか…! 好きな雰囲気のお話だ!! と感じました。それでワクワクしながら読み進めました。

2つ上のお兄さんが検査入院している(主人公が住んでいる)地域の説明もサラッとわかり易くて、ふむふむふむ!! と頭に入れながら読みました(もう完全に、大人から読み聞かせてもらう怖い話聴くのが好きな子どもの心境ですね!)

「海水浴場」「磯」「田舎」から海際の田舎町の外れにある不便な山村をイメージしました。多分私が山の方に住んでいるから、「海水浴場」「磯」という言葉を読んでも、どうも頭のなかで勝手に「田舎」から日頃より馴染みのある「山」を連想したみたいです。

あえて時間と手間と労力をかけて山道を自転車で走る、というのは昔私も一時期夢中になっていたので、主人公の「私」の感覚を身近に「あるある」と感じながら拝読しました。自宅から病院までの田舎道の描写を生き生きと自分の地元を自動的に思い浮かべながら、自分が自転車こいでいる気持ちになりました。田舎の空気感が爽やかだな~って思いながら風と汗を感じていたら……、P17、12行目。

トンネル出た!!

と思ってテンション上がりました!!
しかもトンネルが3つあって、なにかおかしい、だんだんおかしい、あれ……? という感覚を私も感じて……。でるぞでるぞ。という何が出るか知らないのに、とても怖いのに、何か期待しつつ、でもやっぱり怖いよなぁとそわそわしながら、嫌な夏のジットリとした空気を感じつつ、読み進めました。

P18は特に一行ずつ、期待と不安と、現実と狭間の出会ってはいけない世界の一体感(?)のようなもの!! で!! 高揚しました!! 特にもうP18がとても大好きで一行一行なぞるようにして拝読しています。なんて絶望的な感覚なんだ!!

9~10行目はブルリと震えました。段々と感じていた違和感のようなものが、ついに確信に代わり、どっと汗が吹き出るような!! 「無人の世界」なのに地味にすごい到津感と存在感があって、近づいてはいけない世界に取り囲まれていて、急いでもう必死に逃げる気持ちになりました!!

P19の「一台の車」さんありがとうございます!! すごく安心しました!!!
最後のトンネルを抜けてからは、だんだん日常に戻ってくるクールダウンの感覚がして「さっきのは一体……」と思わず眉間にしわが酔っていくようなじっとりとした何か黒い漫画のアミカケみたいなものをイメージしました。

P20の3~4行目は、漠然と、機械文明がこれだけ進んだ今だけど、昔の人の教え核心をついている……と思いました。普段、機械文明に慣れていると、忘れてしまう感覚が本能的にするような……。

絶対に安全! という保証がある上で、「入り込む。」を読み返しながら「無人の世界」を探索したい気持ちもあるのですが、やはりこれは、手を出しちゃいけない、ここで好奇心を出すと自滅する……みたいな「ふれてはいけないもの」を感じました。

拝読していてとても面白いです!! ありがとうございます!!
乱文感想お許し下さい。

納豆

※「怖くて面白い御本と出会ったので、本人に伝えつつも、周りの人にもこの”怖い話”を伝染させて楽しみたい」という読後の衝動から、感想文の冒頭を手紙風にしました。

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発行:谷中ミストの会
判型:文庫版(A6) 100P
頒布価格:300円
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レビュワー:納豆