ロストマン

arasuji

2013/8-2014/5まで刊行していた「ロストマン」シリーズのまとめ本。
生と死の狭間にある世界、境界世界。そこにやってくる魂の迷子、ロストマン。ロストマンの「生きたい」という思いの根源を探し、生者の世界へ送り返すことが導き手(ガイド)・カイリの仕事である。

『ロストマン、来るよ』

身体は人間、頭はウサギのマスターの声が聞こえたときが仕事開始の合図。今日もカイリの元へ一人のロストマンがやってくる。

ロストマンとガイドの魂の物語、総集編。
(第4回Text-Revolutions Webカタログより転載)

kansou

こどもとおとなの話がとても好きな私に、がツンときたよー。
装丁のそっけなさは本文を読むとすごくよくわかる仕組み。呑み込まれるような白。
4つの物語で構成されていて、たぶん起承転結なんだと思います。
「忘却」は、もうちょっと捻りがあってもいいなと感じたんですが、続きを読むと納得。入口に相応しい1話目。
「悔恨」は技巧的、ルールの追加開示、
「愁嘆」は直球な分こどもたちがかわいく儚く強く、
「邂逅」は締め括りに相応しい皮肉と開き直り。語らないところも多くて逆に想像の余地があり、さくさく読めました。
書き下ろし1であまりのおさ少女に「ふぐぅ(喜」となり、2で彼らを取り巻くルールに切なくなり。
すごく優しい物語でした。よかった。

data

発行:まりあ骨董
判型:文庫判(A6) 284P
頒布価格:700円
サイトまりあ骨董
レビュワー:まるた曜子