たちきれはなし


 上方落語の傑作「立ち切れ線香」を原作に、上方の花街を舞台にした人情と悲恋の物語。
 旦那に裏切られ絶望の闇に堕ちた北新地の芸妓・小絹は、南地の紀ノ庄の娘芸者・小糸とのふれあいの中で次第に生きる希望を取り戻していく。しかしある時から、小糸は船場の若旦那との恋に溺れていく。かつての自分を小糸に見出す小絹はしかし、その恋を止めることは出来なかった。
それが、悲劇の始まりとも知らないで――(創作文芸見本誌会場HappyReadingより)

続きを読む