道がある。何処までも続くと思われる、まっすぐな道だ。その中腹あたりを境として彼方を風花、此方を桜吹雪の舞う一本の道を(こんなにも晴れた日だというのに)こちらへと歩いてきた少女がセーターを脱ぎ捨てて、今年最初の桜を踏みしめる。
散文詩でありショートコントであり短詩形であり何者にもならなかった
(なれなかった)私、或いはもしかしたらあなたのような掌篇。
(文フリWEBカタログより転載)
道がある。何処までも続くと思われる、まっすぐな道だ。その中腹あたりを境として彼方を風花、此方を桜吹雪の舞う一本の道を(こんなにも晴れた日だというのに)こちらへと歩いてきた少女がセーターを脱ぎ捨てて、今年最初の桜を踏みしめる。
散文詩でありショートコントであり短詩形であり何者にもならなかった
(なれなかった)私、或いはもしかしたらあなたのような掌篇。
(文フリWEBカタログより転載)
主人公「田西源五郎」は特殊能力者の一人である。能力は< <先読>>。これは他人の特殊能力を比喩的に知覚できる能力である。
彼は紙幣を販売する会社でアルバイトをすると同時に、依頼を受けて特定の人物の能力を< <先読>>する副業を行っている。
しかしアルバイトの身分だというのに、仕事は増え、全社をまきこむ企画を担当し、恋人とは疎遠になっていくのだった。