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	<title>卒塔婆Carnival</title>
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		<title>後輩書記とセンパイ会計、宙吊の妊婦に挑む</title>
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		<pubDate>Thu, 05 Mar 2015 15:00:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[青砥　十]]></category>

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		<description><![CDATA[　開架中学一年、生徒会所属、有能なる書記のふみちゃんは、時代 ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>　開架中学一年、生徒会所属、有能なる書記のふみちゃんは、時代が進めば怪奇伝承を語り継ぐ文化人にだってなるかもしれない。ふみちゃんは小学生時代、古典芸能の鬼婆を調べて『日本鬼婆ふるさとマップ』を作るほどの上級者だったらしい。一方、隣で準備運動をする一年先輩の生徒会所属、平凡なる会計の僕は、およそ吊り合わないほどの鬼婆知らずで、数学が得意な理屈屋で、長時間走ってもズレないスポーツ用眼鏡を新調したばかりだった。<br />
　二月二十三日、校内マラソン大会の日だが、「妊婦さんの日」でもあるらしい。「にん（二）ぷ（二）さん（三）」の語呂合わせだとか。それはともかく今日のふみちゃんは髪をてっぺんで結び、あんこうの提灯みたいに立てていた。<br />
「数井センパイ、違います。これは提灯じゃありません」<br />
　なぜ言う前から通じたかというと、実は僕たちはすごいものを目の当たりにしていた。表彰用の台で巨大な魚が宙吊りにされているのだ。福島沖で獲れたあんこうだと言う。説明しているのは生徒会長の屋城世界さんだ。世界さんはすごい名前だが、一年中日焼けした健康優良男児だ。世界さんはゲストとして街の和食屋の板長・黒塚さんを紹介した。生まれは福島の猟師町だと言う。<br />
　今年は世界さんの発案で福島のあんこう汁が配られることになった。実は職員室でも賛否両論あったらしい。なぜなら放射能汚染の水が流された海だからだ。<br />
　生徒達も動揺の声を漏らしたが、世界さんは演説する。<br />
「みんなの心配はわかる。だけど、それじゃあ、何十年後か後に福島の猟師はみな病に冒されているだろうか？」<br />
　これは世界さんが先生達にも問うたことだ。<br />
「俺たちと、福島の猟師は、災害地にたまたまいたかそうでなかったかの違いしかない。生きてる者は、生きてる物を大切に食べよう。卵も美味いぞ！」<br />
　生徒達は納得したように黙り、宙吊りのあんこうを見る。卵のある雌らしい。黒塚さんは光輝く出刃包丁を持ち、吊るし切りを始めた。手際よく裁いていく。この後切り身を大鍋で煮込み、走り終えた人に配られるのだ。<br />
　そろそろ一年生の出発時間だった。ふみちゃんの出番だ。僕は元気づけようとすると、ふみちゃんは不意に奇妙なことをつぶやいた。<br />
「吊るし切りを、恐い顔のお婆さんが手伝ってますね」<br />
　だが、壇上は黒塚さんと男性の板前の二人だけ。世界さんも台から下りている。恐い顔のお婆さんなど——どこにもいない。<br />
　寒風のせい以上に背筋が寒くなるが、実は前にもこういう現象はあった。前触れなく起きるのだ。文系の女の子に見えて理系の僕には見えない何かがあるのか。あるとすれば探るしかない。<br />
「ふみちゃん……ど、どんなお婆さんがいるの？」<br />
「妊婦を吊るして生き肝を獲ったお婆さんです」<br />
　そこから溢れ出す状況説明は驚異だった。昔、自分の娘が病に冒され、妊婦の胎内の胎児の生き胆が病気に効くという易者の言葉を信じ旅に出て、やがて福島の安達ヶ原に辿り着き、妊婦を捕えて宙吊りにし、包丁で腹を割き胎児の生き胆を抜き取った老婆がいた、と。しかし、殺した妊婦は自分を探して追ってきた娘だと気付き、発狂し、それ以来旅人を襲って胆を啜る鬼婆になり果てた——と。<br />
　僕は絶句した。声すら出なかった。恐ろしい伝承を語るふみちゃんの瞳が潤んでいるようにも見えた。それが恐れなのか憐みなのか、僕にはわからない。<br />
「……その後どうなったの？」<br />
「鬼はともかく、人ならばいつか死にます。娘さんが祀られた寺を訪れた文人は、『涼しさや聞けば昔は鬼の家』と詠んだと言います」<br />
　僕はふみちゃんの震える肩を撫でた。<br />
　この伝承から得る教えは何か、見当もつかなかった。</p>
<p>　老婆の姿は吊るし切りの終了とともに消えたらしく、マラソンも終わり、僕とふみちゃんは朱塗りの盆で配られたあんこう汁を神妙な顔で啜った。<br />
　卵に肝の味がしみている。みんな笑顔だったが、そんなふうには笑うことができなかった。</p>
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		<title>第二十四夜【予約】</title>
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		<pubDate>Wed, 08 Oct 2014 15:00:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[伊織]]></category>

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		<description><![CDATA[バイクにシェラフやランタンを括り付けて小旅行をするのが好きな ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>バイクにシェラフやランタンを括り付けて小旅行をするのが好きな友人は予約を入れない。食事も、宿も、行って空いていたら入ることにしているという。何度か理由を訊ねたが困ったような顔をして押し黙るので、酒の席で盛り上がっていた時に乞うように訊き出したところによれば、予約をすると必ず予定が覆って行けなくなり、行けなくなった場所で何かが起こってしまうのだという。酔った頭にはどういう事かわからず、詳しく教えて呉れと頼むと、何本か古いメールを見せてくれた。レストランやグリーン車や宿の予約確認のメールだった。予約された日付と場所を確認すると、どれも火災や地震やひどいものになるとアメリカの大型ハリケーンがその日時にその場所を見舞っていた。俺が追い回されているのか俺がちょうど後ろを付いて回っているのかわからんのだ、と彼は苦笑いしていたが、とりあえずバイクの点検はちゃんとして下さいねとお願いしておいた。</p>
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		<title>第二十三夜【鍋】</title>
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		<pubDate>Tue, 07 Oct 2014 15:00:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[乃木口正]]></category>

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		<description><![CDATA[「お邪魔します。」今日はサークルの皆で鍋会を催すことになり、 ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>「お邪魔します。」今日はサークルの皆で鍋会を催すことになり、会場のナベさんこと、渡邊先輩の家へとやってきた。</p>
<p>今年は残暑という言葉も聞く間もなく、瞬く間に秋めき、冬はもう目の前まで来ている。<br />
「野菜、テーブルの上に置いておきますね。」オレは買い出した品を食卓に乗せ、他のメンバーが暖まっている居間の炬燵に潜り込んだ。<br />
「あれ、今日は女神様はいないの？」炬燵を囲むのはむさい野郎の顔ばかりで、我がサークルの紅一点――海美花ちゃん通称女神様の姿がない。<br />
「連絡が付かなかった。」連絡係を務めた部員が短く答える。何だよ、海美花ちゃんに会えるのを楽しみにしていたのに。<br />
「ほら、出来たぞ、」落胆していると、ナベさんが湯気の立ち上る熱々の鍋を持ってきた。餓鬼のように飢えた男子学生は我先にと鍋へと箸を伸ばす。「美味しい、」<br />
舌鼓を打ち、あっという間に鍋を平らげてしまった。<br />
「本当に美味しかったです。出汁は何ですか？」<br />
「ん、ウミガメだよ。」無表情でナベさんは答えた。</p>
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		<title>第二十二夜【ももたびつんではきみがため】</title>
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		<pubDate>Mon, 06 Oct 2014 15:00:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[世津路　章]]></category>

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		<description><![CDATA[その小石で百個目でした。 お百度石の傍らに最後のひとつをそお ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>その小石で百個目でした。</p>
<p>お百度石の傍らに最後のひとつをそおっと積んで、男の子は立ち上がりました。<br />
鳥居をくぐり、真っ赤に腫らした裸足で歩いていきます。始めは泣きそうだった痛みも、はやる心の前に掻き消えました。あれだけ不気味だった木々のざわめきも、どこか遠く聞こえます。<br />
夜の闇にぼうっと浮かび上がる、おさい銭箱が見えてきました。その前で背筋を正してから、静かに五円玉をお渡ししました。<br />
お辞儀を二回、手を二度鳴らし、もう一度頭を下げ、彼は願います。<br />
（どうかおねえちゃんに、もう一度あわせてください）<br />
あの姿を、忘れることなどできません。だいすきだった彼女は、彼をかばって車に轢かれたのですから。<br />
泣きそうな顔をしながら、彼はおさい銭箱に背を向けました。自分が馬鹿のように思えたのです。こんなことしたって、あえるわけがない。もしあえたとしてなんと言う？　…おねえちゃんは、ぼくのせいで死んだのに。<br />
彼は帰ろうとして車道にふらふら入りました。<br />
大仰なクラクションに全身を強張らせたときには、手遅れでした。無灯火で右から走ってくる車に、三秒後には轢かれてしまう…その瞬間。<br />
彼は見ました。車が何か黒い影に衝突し、軌道を変えガードレールにぶつかるのを。そしてその影から、夥しい赤い雫が噴き出るのを。<br />
雫は雨垂れのように振り注ぎます。彼は立ち去ろうとする影に手を伸ばしました。<br />
「待って！　ぼくもいっしょに――！」<br />
影が振り返りました。その唇が動くのを見てから、彼は気を失いました。<br />
次の日、男の子は車道の上、血溜りの中倒れているのを発見されました。しかしその血は彼のものでなく、そもそも彼には傷一つついていないのでした。<br />
ただ、なぜその晩家を出て何をしていたのか――それがどうしても思い出せません。大人になった今も時折記憶を手繰ろうとしますが、その度何かが耳元で囁きます。</p>
<p>「ごめんね」</p>
<p>その声が誰のものなのかも、もう彼にはわからないのです。</p>
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		<title>第二十一夜【星の明るい夜】</title>
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		<pubDate>Sun, 05 Oct 2014 15:00:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[（ONO）]]></category>

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		<description><![CDATA[ふと、お姉ちゃんのお話が聞きたくなって、隣の部屋へと向かった ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>ふと、お姉ちゃんのお話が聞きたくなって、隣の部屋へと向かった。<br />
下る階段も、上る階段も、僕の部屋から漏れる明かりを吸い込んで、真っ暗闇だった。<br />
きぃ、きぃ、と窓が風に揺れて嫌な音を立てていた。<br />
几帳面なお姉ちゃんの部屋。ベッドは乱れていた。<br />
足元には、封書があった。<br />
中には一言だけ、<br />
「また呼ばれた。耐えられない。今夜死にます」<br />
そう書いてあった。<br />
窓に駆け寄って下を見ると、無機質なコンクリートの歩道がちゃんとあった。<br />
ほっとした僕の耳に、金切り声が飛び込んできた。<br />
お父さんの寝室は、三階にあるんだ。<br />
満月が煌々と、星々を殺しながら夜空を照らしていた。<br />
お姉ちゃんのくしゃくしゃに歪んだ泣き顔と、目があった。<br />
その目はうつろで、映り込んだ僕がしみ込んでしまいそうなほど平板だった。それもそうだ。はるか先の地面を見ているんだから。<br />
額に鈍い衝撃が走った。<br />
首の付け根が変な音を立てた。<br />
後頭部が風を切るのを感じながら、僕は怒っていた。<br />
大好きなお姉ちゃんと、ついでに僕を殺した、三階に住む親の皮をかぶった怪物に、怒っている。人の親かなんて分からない。誰でもいい。<br />
だから、今日もどこかの三階の窓に、僕はへばりついているから。<br />
見かけたら、諦めてね。</p>
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		<title>第二十夜【レジャーシート】</title>
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		<pubDate>Sat, 04 Oct 2014 15:00:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[伊織]]></category>

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		<description><![CDATA[行楽シーズンに出かける方も多くなる季節になり友人家族と合同で ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>行楽シーズンに出かける方も多くなる季節になり友人家族と合同で近畿地方の、標高はさほど高くないが観光客の少ない山菜取りの穴場へ出かけた時のことを思い出した。穴場と言われているだけあって、きのこや野生の栗の実、ノビルなど山の幸が豊かで、大きな舞茸やツキノワグマの痕跡に大騒ぎしながら山を満喫していると、友人が変なモノを見つけたよーと呼びに来た。大人たちは河原のそばに停めてある車の近くで火を焚き、コーヒーを飲んで寛いでいた。山の中の変なモノ、と言えば植物か虫か何かだろう、と思って友人の後を付いて行くと、地面に半ば埋もれたレジャーシートがあった。見えているのはほんの一部であるが、運動会などで使われるカラフルな縞模様が雨曝しになり色褪せ土色の染みを滲ませて少し盛り上がった落ち葉の堆積した中に見えていた。何が変だと言うのだろう、と考えたのが顔に出たのだろう、友人がレジャーシートを指差しながら声を潜め、あそこ、動いてる、と囁いてきた。レジャーシートは呼吸に上下する腹部のように、脈打つ血管のように、曲げ伸ばされる関節のように、動いていた。その後友人は5年生の時に遠くの町へ引っ越してしまったので、動くレジャーシートを見た事を確認出来ていない。</p>
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		<title>第十九夜</title>
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		<pubDate>Fri, 03 Oct 2014 15:00:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[秋山真琴]]></category>

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		<description><![CDATA[先日、母が名古屋に遊びに来ました。今、私が住んでいるのは三十 ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>先日、母が名古屋に遊びに来ました。今、私が住んでいるのは三十五平米ほどの部屋で、ひとりで暮らすには不都合のないものですが、母にとっては新鮮さを覚えるほど狭い空間だそうです。それでも、母が新婚当初、父と、幼い私と、三人で暮らしていた綾瀬のマンションに比べると広いそうです。これは、ちょっとした驚きでした。何しろ、私の朧げなる記憶では、私は、迷路のような家で暮らしていたからです。その家は、あまりに広く、全容は測り知れず、ときには家にいるはずの父や母を見つけることすらできない広さでした。間取りは複雑で、見覚えのない部屋がいくつもありました。鍵の掛かった扉も多く、袋小路もありました。私の主張を、母は一笑に付しました。幼いが故に、相対的に広く見えたのだろうと言うのです。家の中で迷子になったというのは、ひとつの恐怖体験です。小学二年生以前の記憶は、ほぼありませんが、迷子の記憶だけは、かろうじて残っています。疑いようがありません、絶対に、あの頃の私は、彷徨っていたはずなのです。恐らくは、家から家へと。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>第十八夜【病める惨劇――丸山薫に――】　</title>
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		<pubDate>Thu, 02 Oct 2014 15:00:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[風合文吾]]></category>

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		<description><![CDATA[懈怠けだるい午後は、心を疫病えやむ。 父は物憂く籐椅子とうい ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><ruby>懈怠<rt>けだる</rt></ruby>い午後は、心を<ruby>疫病<rt>えや</rt></ruby>む。<br />
父は物憂く<ruby>籐椅子<rt>とういす</rt></ruby>に座り、母は壊れた<ruby>玩具<rt>おもちゃ</rt></ruby>のように、束の間の休息を<ruby>愛<rt>いつく</rt></ruby>しんでいる。窓の縁からそれを見ていた私の耳に、悪魔がヒソリと囁きかける。<br />
オトウサンヲキリコロセ<br />
オカアサンヲキリコロセ<br />
サンダルを履いて物置きにしまってあった鉈を取り出し、私は悪魔の囁きを遂行せんと、午後の乳色の午睡に身を任す父と母とに近づいた。後手に鉈を隠して。<br />
藤椅子に乗っかった父の肉体、その頂点、頭蓋の割れ目に目がけて鉈を振るう。脳漿が飛び散り返り血が私を染める。<ruby>錘<rt>おもし</rt></ruby>を<ruby>喪<rt>うしな</rt></ruby>った父の肉体はずるりと藤椅子から崩れ落ちた。彼は安楽に逝けたのだろう。<br />
向いの椅子に座った母は、事態に気付きもしなかった。余程眠りが深いと見える。私は鉈を大きく振りかぶり、背後からうなじに一撃を加えた。父と同じく血が噴出し、私の白けたシャツはもうどこにも白がない。彼女も安楽に逝けただろう。<br />
石榴のような彼と、千切れかけの椿の花みたような彼女とを、見比べる私に悪魔が囁く。<br />
イキテルミンナヲキリコロセ<br />
サイゴニオマエモキリコロセ</p>
]]></content:encoded>
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		<title>第十七夜【異世界の夢】</title>
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		<pubDate>Wed, 01 Oct 2014 15:00:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[星いちる]]></category>

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		<description><![CDATA[その光景は、異様なほどのリアリティだった。自分の全感覚も異常 ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>その光景は、異様なほどのリアリティだった。自分の全感覚も異常に研ぎ澄まされている。<br />
目の前の空間に浮かんでいるのは、巨大な足だった。その向こうには、やはり巨大なモアイ像のような石の顔があった。<br />
ここは明らかにこの世ではなかった。今にも何か怖ろしい事が起こりそうな緊迫感に、発狂しそうな恐怖を感じる。<br />
身体の制御が利かず、俺はこの不気味な世界の中をゆっくりと移動している。<br />
「うわあああ！！」<br />
俺は、自分の叫び声で目を覚ました。ああ、夢だったんだ……俺は、胸をなで下ろした。<br />
「三○五号……吉本大樹、執行日だ」<br />
ドアを開けて告げる声に、俺は我に返る。<br />
そうだ、俺は死刑囚だったんだ……<br />
死んだらあの世界に引き戻される……！<br />
必死の抵抗も空しく、看守は俺を引きずってゆく……</p>
]]></content:encoded>
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		<title>第十六夜【ある女中の記憶】</title>
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		<pubDate>Tue, 30 Sep 2014 15:00:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[卒塔婆100夜語り]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[百夜語り（archive）]]></category>
		<category><![CDATA[ムスカ]]></category>

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		<description><![CDATA[わしが奉公に出られたのは運が強かったからだ。 流行病で連れ合 ...]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>わしが奉公に出られたのは運が強かったからだ。<br />
流行病で連れ合いやらを全て亡くしたが、大店の女中に滑り込めた。縁起悪いわしにも旦那たちは優しく、中でも相部屋のたまはことさら面倒見が良かった。<br />
ある夜更け、厠に行こうと起きた。<br />
たまを起こさぬよう布団を抜けて向かう途中、使われていない物置で音がした。ぼんやりと光が漏れている。<br />
通り過ぎさま覗くと、中には睦み合う男女が一組。たまと旦那だった。<br />
嫌なものを見ちまった。音をたてぬよう足を忍ばせて戻れば、たまは眠り込んでいた。とんだ変わり身の早さに舌を巻いたさ。<br />
そして、あれは夏の夜のことだった。<br />
暑さは薄いくせに湿った空気で、わしは寝られずにいた。横のたまはぐっすりとお休みだ。<br />
堪らず、まだ涼しい飯場のほうへ行こうとしたのだが、また艶めいた声が聞こえた。たまだ。<br />
旦那と情事にふけっているのかと思ったが、もう一つ別のがするのだ。<br />
女の声。<br />
わしは見ちまった。<br />
絡み合うたまと奥様の姿を。<br />
声をあげそうになるのを、ぐっと抑え、足早に部屋へ戻った。<br />
そこにはぐっすりと眠るたまの姿が。わしより先に戻れるはずがない。<br />
「どうしたんだい？」<br />
身を竦めて振り向くと、そこにはたまがいた。<br />
それはにたにたと笑いながら、わしの横をすり抜け、眠るたまの中に消えていった。<br />
それから半年後、流行病でたまが死んだ。途端、旦那も奥様も人が変わったように奉公人にきつくあたり出した。<br />
わしも嫌になって辞めちまって、ここに流れてきたわけよ。</p>
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