2013年9月29日 / 最終更新日時 : 2016年2月5日 straycat Review 総督と画家 孔雀の羽飾りの帽子をかぶった男のヴァニタス 17世紀初頭、東アジア交易によって黄金時代を迎えたオランダの都市デルフト。 裕福な商人の子でありながら、駆け出しの肖像画家として工房に出入りするクラースは、バタヴィア総督ヤン・ファン・アメルスフォールト伯爵に雇われて彼の […]
2013年9月29日 / 最終更新日時 : 2013年9月29日 straycat Review 猛虎の駆けた道~京師誠忠篇 元治元年、夏。禁門の変をきっかけに京の都は大火に襲われ、宿屋の野里屋の若旦那である大力は、店と母を失った。途方に暮れていた彼の前に翻るのは「誠」の旗――新撰組の至誠の志に胸打たれた彼は、勘定方として入隊し、日々を過ごす […]
2013年9月29日 / 最終更新日時 : 2016年2月5日 straycat Review 黒南風の八幡~隻眼の海賊と宣教師の秘宝~ 17世紀初頭、大航海時代末期。日本の近海には当時、幕府の鎖国令にも縛られず、世界の海を駆けた「八幡」と呼ばれた海賊たちがいた。 隠れ吉利支丹として人目を忍ぶ生活を続けていた平戸の刀鍛冶・右近。弾圧の末に奉行所に捕縛された […]
2013年9月28日 / 最終更新日時 : 2013年9月28日 straycat Review 碧空尽 中国短編小説集三 「龍の髭」を主宰する春秋梅菊さんによる古今の中国の王朝を舞台にした短編集の第三弾。 日中戦争下、己のアイデンティティに揺れる日本人を主人公に描いた「祖と、故と」と、明代を舞台に個性豊かな武芸者が活躍する武侠小説『情に […]
2013年9月28日 / 最終更新日時 : 2013年9月28日 straycat Review 円明園 中国短編小説集二 「龍の髭」主宰の春秋梅菊さんによる古今の中国の王朝を舞台にした短編集の第二弾。 文化大革命の狂乱の中にある民衆の姿を描いた「壇上の悪意」、唐代の長安を舞台に詩作を巡るドタバタ劇「他人に詩を見せることなかれ」、明の遺臣 […]
2013年9月28日 / 最終更新日時 : 2013年9月28日 straycat Review 夜来香 中国短編小説集一(1) 中国を舞台にした歴史短編集。それぞれ清代・元代・民国時代に舞台を設定した三作を収録。 古典的な志怪小説のセオリーを踏みつつ、素朴な民話世界を展開する「変わりっ狐」。さながら芥川のような、柔らかで長閑な展開なのにどこか […]
2013年9月28日 / 最終更新日時 : 2013年9月28日 straycat Review たちきれはなし 上方落語の傑作「立ち切れ線香」を原作に、上方の花街を舞台にした人情と悲恋の物語。 旦那に裏切られ絶望の闇に堕ちた北新地の芸妓・小絹は、南地の紀ノ庄の娘芸者・小糸とのふれあいの中で次第に生きる希望を取り戻していく。しか […]
2013年9月28日 / 最終更新日時 : 2013年9月28日 straycat Review 美の女神、海へ還る ルネサンス絵画の最高傑作の一つ、サンドロ・ボッティチェリの 《ヴィーナスの誕生》。そのモデルといわれた女性が、画家ボッティチェリに宛てた手紙には、とある真実が秘められていた。書簡体小説。他に、フィレンツェの人々の独白 […]
2013年9月28日 / 最終更新日時 : 2013年9月28日 straycat Review 帝国主義者の戦後 かの戦争がなかったら。この国は世界はどうなっていたのだろう――。 想像の赴くまま紡がれた歴史短編集。
2013年9月28日 / 最終更新日時 : 2013年9月28日 straycat Review ライン河の城 ライン河沿いに建つホーエンシュヴァンガウ・ノイシュヴァンシュタイン・カッツの三つの城の写真と、それぞれの城にまつわる小説「白鳥城の無垢なる混沌」「黒き湖面の謎掛け」「ローレライと猫」で構成される一冊。