あやかしの夢


「おきつね山」 沖恒山のふもとで育った笑子は祖母の歌う童謡『おきつね山のきつねさん』に興味を抱いていた。そんな冬のある日、母に傘を届けるために沖恒山の中に入った笑子は、狐の嫁入り行列に遭遇する。

「あやかしの夢」 村でただ一人の開業医、紋次郎は長い間悪夢に悩まされていた。往診の途中で怪我をした野良猫を助けた翌日、見慣れぬ来客に戸惑う紋次郎だったが、その日の夜、紋次郎の夢に異変が起こる。
(Pixivのおしながきより引用)

「おきつね山」「あやかしの夢」の二編収録。どちらの作品も山間部の民話のような掌編であり、ほのぼのとしているだけでなくちょっとしたスリルもある。しかし総じてどこか懐かしい気分になれる。きつね好きの私は「おきつね山」がお気に入り。きつね達にまじって花札を遊んでみたい。


発行:chaplet (花冠)
判型:文庫 64P 
頒布価格:200円
サイト:chaplet (花冠)

レビュワー:おきあたまき