BLANCA


囚われの身となった敵国の若き将軍と、彼の監視人にさせられた奴隷の少女。
雪女王の支配する国エディルフォーレで、言葉の通じぬふたりは鉄格子越しに互いの心をぎこちなくたどる。
(サイトより引用)

素敵な装丁に惹かれて、コミティアで本を入手致しました。
webでも読めますし、通販もしているようです。

主人公の少女、ブランカの成長と恋の物語です。ブランカは奴隷という身分だったせいなのか、弱いところがあり、将軍に助けられたあとも異国人で言葉が分からないというハンデを背負いながら、強くなろうと、成長してゆきます。内気な性格ゆえにあらゆる不幸を招いてしまうのだけど、そのブランカの優しさと、頑張っている姿に誰もがブランカを愛するようになります。ブランカの健気さがとても心に響いて、ちょくちょく泣けてきました。泣きました。ブランカは、養父となった将軍に恋をするのですが、この恋がどんな結末を迎えるのかは、最後まで分かりませんでした。その名前の通り、白く美しい花のような物語。


発行:カナリアと花
判型:新書版 278P
頒布価格:650円(Web版無料、委託(アリスブックス)929円)
サイト:カナリアと花

レビュワー: 真乃晴花