トキシン(2)


文学フリマサークル参加10周年記念アンソロジー

収録作品
泉由良 「ルルカの点描画」
牟礼鯨 「同毒療法」
恣意セシル 「ギフト」
山本清風 「紺青の別れ」
高村暦 「想像の間隙」
添嶋譲 「ネイビー・ブルー」
suwazo 「聖料理人」
風合文吾 「 虫食ム脳髄」
IS@M 「不可視の猫達」
松本環 「満月ニ毒ヲ飲ム」
星いちる 「自殺薬」
伊織 「海ウサギの角」

ゆめゆめ、魔が差したりしませぬように…

僕も参加している「毒」がテーマのアンソロジー。
自分以外の作品がみなすごすぎて、なんか申し訳ないくらいなんですけど、僕が毒と聞いて思い浮かぶのが、小さいころ、夕方の皮膚科、薄暗い待合で順番待ちをしているときに読んだ怪人20面相の本のおどろおどろしいものだった。ですが、実際にこれを読んでみると、そこからうまいことはずしてくれるものばかりでよかったです。呪縛が解けた(笑)。
そういう意味では、風合文吾さんのがいちばんイメージにあってたのかもしれない。星新一的な感じで星いちるさんのが、全作品の中では恣意セシルさんのがいちばん好きでした。


発行:兎角毒苺團
判型:B6 122P 
頒布価格:800円
サイト:兎角毒苺團
レビュワー:添嶋譲