仄青く揺れるものを


泣くこともゆるされぬ性背負いつつ弱音を吐ける恋はいいよな/半身よ 君よ 囁きあうことは偏光板のひかりの洪水/支え合うようなふたりになれなくて共倒れする恍惚を待つ/けふ豚の屠殺を見ました蝿曰わく性の目覚めは常に夏です……BL短歌自選歌集「仄青く揺れるものを」

(文学フリマWebカタログより転載)

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