混沌の住人(1)

メイズシリーズの最新刊。
組対四課に配属された警察庁キャリアの目黒は、課長の大崎に暴対イチの古株である鮫島とコンビを組むように命じられる。
性格の違う彼らが対峙する、強盗殺人事件。事件解決に向けて動きながら、一匹狼の彼らは、次第に互いの存在を認め始める……。
組対四課と新宿を舞台にした、目黒と鮫島の出会いの物語。
読み切りなので、今までのシリーズを知らなくても大丈夫です。

(著作者様サイトより以上転載)

メイズシリーズの最新刊となる本作ですが、今までの作品が未読の方でも楽しめる作品ではないかと思います。
まず、本を手に取った時に、独特の装丁(本をご覧になる時のお楽しみに!)に驚かされます。
内容は一見ハードですが、非常に読みやすく、登場人物同士のテンポの良い会話が読んでいてスルリと頭に入って来てしっくりなじむ、作者の白河さん独自の文体が楽しめます。
殺人事件のトリックを楽しむよりも、主人公の目黒(メイズ)と鮫島の会話と、その中で出会いから徐々に関係性を構築していく二人の様子が描かれています。
すっきりとした読後感が味わえるはずです。


発行:BRADDY VOICE
判型:A5 40P  
頒布価格:300円
サイト:BRADDY通信
レビュワー:名無しの猫さん(匿名投稿)