わたしには小坂君という友達がいます。
小坂君の話をしますね。
髪は黒くて目も黒いです。肌も黒くて、あまり健康そうには見えませんが、運動はできるほうだと思います。爪はきれいな楕円形です。
いつも一緒にいます。
話をすることはあまりありません。小坂君は言葉をしゃべれないのです。でも、わたしの言うことは理解してくれます。
二人で毎日散歩をします。
人通りが多い道をすいすいすり抜けます。
小坂君と一緒だと、どこへでもいけるような気がします。
わたしはちらりと時計を見ました。もうお昼の12時です。
小坂君。
私が名前を呼ぶと、小坂君は動き出します。
通りすがりの男の足を掴みます。ひきずりこみます。男は声すら出せません。小坂君を隅に追いやって、わたしの中でくちゃくちゃしておしまいです。
こうして私のご飯が終わりました。
美味しかった。ごちそうさま。
小坂君がキィキィと悲しげに鳴きますが、つよく踏み躙り黙らせます。
小坂君はとてもいい友達です。