東京を離れ、名古屋にやってきた頃のことです。上司からロードバイクを譲り受けた私は、毎週末、名古屋を走り回っていました。名古屋は平坦な街で、八事や覚王山のあたりは坂がきついですが、その辺りを除けば、ほぼ立つことなく走り回ることができます。地下鉄の初乗りが高いこともあり、ボードゲームを遊ぶための会へは、自転車で出掛けていました。ある時、ゲーム会からの帰り道、気持ちよく自転車を漕いでいると、突然、ライトが消えてしまいました。無灯で走るのは危険なので、私は自転車を降り、大通りに出ました。しばらく歩いているうちにライトが点灯することに気が付きました。私は再び自転車に乗り、走りやすい裏通りへと曲がると、またしてもライトが消えてしまいました。自転車を降りて大通りに戻ると、またライトが点灯するようになっています。おかしなこともあるものだと、その日は大通りを走って帰りました。どうして、あの裏通りでライトが消えてしまうのか、一人っ子でなければ兄弟か姉妹に聞いていたことでしょう。