東玉川学園に住んでいた時のことです。二階には両親の部屋、私の部屋、妹達の部屋がありました。妹たちの部屋はクローゼットが広く、人生ゲームやクルードなど、家族で遊ぶゲームはそこに閉まっていました。ある時、ゲームを取るために妹の部屋に入った私は、クローゼットの奥の壁が濡れて変色していることに気が付きました。気づくと人生ゲームの箱も湿っています。おかしいなと思いつつクローゼットを見渡すと、隅に塩を盛った皿が置かれていました。指で突付くとじっとりと濡れています。ゲームを持って居間に戻り、妹に塩のことを問うと「湿気を取る効果があるから」と、そっけなく言われました。しかし、引っ越した後で「そう言えば、こんなことがあったね」と言ったら、妹は怪訝そうに眉を潜め、心底、呆れ返ったような口調で言いました「除湿するためだなんて、ほんとに信じてたの? あれ、お化け対策に決まってるじゃない。お化けに聞かれたら嫌だったから除湿って言ったんだよ」。