arasuji

それぞれが《おねショタ》であると信じる物語、というテーマで、
オリジナルの小説と漫画を集めたアンソロジーです。

《おねショタ》を、成人向け作品特有のジャンルと考える方も多いことと思います。
しかし、《おねえちゃん》と《少年》を繋ぐ関係性には無限大の可能性があります。
そのことを証明すべく多くの作家さんのお力をお借りして、
今回一冊の本にしようと企画致しました。

小説14作、漫画5作、合計19作の《おねショタ》作品、とくとご堪能あれ!

上記URLの企画サイトにて作品内容&サンプル紹介中!

==掲載作品(敬称略/50音順)==

藍間真珠  『ガランサスの契りを』
青川有子  『流れ星と雨上がりの色彩』
青波零也  『ガラクタ乙女と楽園の墓守』
あずみ 『re-QUEST』
いぐあな  『微笑みの食卓を貴女に』
浮草堂美奈  『マスケの女と病院で』
近衛祐  『アルゲントゥム・ラクリマ』
堺屋皆人  『白詰草』
青銭兵六  『15センチの約束』
たつみ暁  『すてきな魔女とむてきな僕』
トオノキョウジ  『ケイシー・ジャックの艶噺 ~タブレットマギウス 末廣亭奇譚~』
dot  『花』
なな  『博士の研究は永遠に』
BG  『白雪少年と7人の娘たち』
服部匠  『ほんの少しの苦さを抱いて、僕は大人になった』
水城翼 『ストラテジー・デ・エトワール』
森村直也 『僕のディフィニッション』
よたく未幸  『届くまで』

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(第4回Text-Revolutions Webカタログより転載)

 


kansou

〈おねショターおねえちゃんと僕〉の無限の可能性を追求しまくった創作小説&漫画のアンソロジー。
この関係性を聞いただけで読みたくなる人(notエロ)にも、そもそもおねショタって何?って人にもおすすめしたい一冊です!
多種多様なおねショタが揃った18作品については簡単に。

『博士の研究は永遠に』なな
吸血鬼のお姉ちゃんと人間の男の子の話。自作なのでいきなりですが感想割愛。

『白雪少年と7人の娘たち』BGさん
タイトル通り、白雪姫の性別逆転ver+@。ストーリー漫画と四コマ漫画の組み合わせで、ギャグとシリアスがほどよく詰め込まれた面白いお話でした。白雪少年はほんわか姫の天然に振り回されそうで将来が楽しみです!

『すてきな魔女とむてきな僕』たつみ暁さん
素敵な魔女と、彼女に拾われたかわいらしくて健気な(ちょっとエッチな?)少年の旅モノおねショタ……かと思いきや? という、凄く面白い、インパクトのあるお話でした。途中の種明かしの場面が超痛快! これは続きが気になります(ニヤニヤ

『re-QUEST』あずみさん
抱え込みまくっちゃった少年勇者と、ラスボスな美女の、殺伐おねショタゲーム風FT。少年勇者の葛藤と、ラスボス美女の思惑&覚悟のぶつかり合いが真骨頂! というかあずみさんらしい(笑)面白さでした。

『マスケの女と病院で』浮草堂美奈さん
危ない(笑)お姉ちゃんと、偶然?彼女に助けられた少年の、ひとときの物語。関西弁がすべてを笑いに持っていってる感がありますが背景はかなり殺伐しててそのギャップが楽しかったです!

『ストラテジー・デ・エトワール』水城翼さん
普通の社会人のおねえちゃんと、謎を抱えた少年の、SF社会派おねショタ。社会の闇を覗いてしまった普通の女性が、その原因となった少年と新たな一歩を踏み出す、映画みたいなスケールで面白かったです!

『届くまで』よたく未幸さん
隣に越してきた素敵な社会人のお姉さんと、彼女に憧れる男の子。背伸びしたい年頃の男の子の不器用なアプローチに付き合ってくれるお姉さんかっこかわいいw 数年後の関係の変化が楽しみです!

『微笑みの食卓を貴女に』いぐあなさん
かっこよすぎる人外のお姉さんと、料理人としての将来に迷う少年の飯テロ冒険おねショタ。どっしりとした世界観のファンタジーで面白かったです! そして遺跡が素晴らしい(遺跡大好物) 天空庭園うらやましい←

『花』dotさん
表紙のおふたり。ツンデレっぽい少年と、そんなツンをさらりと受け止めてしまう余裕を浮かべるお姉さん(でもまんざらでもなさそうw)。そんな2人の日常であろうやり取りに微笑ましい気持ちになりました☆

『ガランサスの契りを』藍間真珠さん
自分の魅力や立場を知り尽くした上でほしいものを真っ直ぐに得ようとする悪魔的美少年が最高でした! お姉さんより優位なショタって新鮮w そんな少年に翻弄されながらも使命のためにがんばるお姉さんの不器用さがかわいい。

『ほんの少しの苦さを抱いて、僕は大人になった』服部匠さん
スイーツテロなおねショタ。小学生の僕の、きっと初恋だっただろうミキ姉ちゃんとの思い出は、ときに甘くてときに苦くて……大事な人が作ってくれたプリンのような味わいで、もう少し食べていたくなる物語でした。

『流れ星と雨上がりの色彩』青川有子さん
中学生の少年と高校生の少女の、ちょっと不思議な青春おねショタ。それぞれ痛みを抱えながらもお互いの痛みに寄り添い前へ進もうとする姿が愛おしかったです!

『白詰草』堺屋皆人さん
メイドにご執心のぼっちゃまの明後日の方向の努力がかわいいし、そんなぼっちゃまを優しくさとすようなメイドもかわいい。セリフのない漫画に想像力が掻き立てられました!

『ガラクタ乙女と楽園の墓守』青波零也さん
帝国の兵器・戦乙女の傷ついた心を、優しくかわいらしいのに心の強さも持ったショタが癒す正統派。敵としてあらわれるもう一人の戦乙女も含めめちゃくちゃかっこよかったし面白かったです!

『アルゲントゥム・ラクリマ』近衛祐さん
絵もストーリーも美しさと麗しさと儚さが漂っててうっとり。少年と魔女、2人がお互いを思いあって選んだ未来は決して健全とは言い難いけれど惹かれました……!

『15センチの約束』 青銭兵六さん
かっこいい少年と、彼を優しく厳しく見守るお姉ちゃん。かっこいい少年もいいですね! お姉ちゃんは少年のかっこいいところ以外もすべて見透かしているようですがw

『ケイシー・ジャックの艶噺~タブレットマギウス 末廣亭奇譚~』トオノキョウジさん
おねショタなのに男しか出てこない! のに見事なおねショタでした!! 年上のおねえさんを思う、心はショタな男たちの純情がいじらしい。そして落語はまったく知識ないですが雰囲気が凄かったです

『僕のディフィニッション』森村直也さん
一緒に暮らすユウとトオル(トオルはユウにしか見えてない?)。次々とツラいことが襲いかかるユウを、ただ思うしかできないトオル。トオルのユウを思う気持ちと、ユウが教えトオルが学んだ世界の在り方がリンクしていくのがとても切ない。ワンライや300字ssで読む森村さんらしい、読者の想像力を掻き立てる作品でした。

以上18作品です。ホント18もあってよく設定被らなかったなっていうぐらい多種多様なおねショタが出揃っててマジ凄いです(語彙不足)。

おねショタってなぜか成人向けオンリーだと思っていたのですが(ホントなぜなのか)、このアンソロジーは、タイトル通り〈おねえちゃんと僕〉の無限の可能性を示してくれる素晴らしい本でした!
そのイメージを感じさせる本全体のデザインも、上品に、おしゃれに、おねショタの世界観を広げてくれます。

そして、最後のお話を読むと、アンソロジーは個々の物語の集まりでありながらも、一つの本であるということを実感させられるつくりになっており、感動です!
あ、最後の最後まで読んだら、仕上げとしてぜひカバーを取ってみてくださいね~。

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発行:こんぽた。
判型:B6 356P
頒布価格:1500円
サイト:こんぽた。
レビュワー:なな