METEOR EP
大人気アプリ『あんさんぶるガールズ!』のサブシナリオライター・木野誠太郎の描く青春エンタメ短編集。
(サークルサイトより転載)
ちょっと参ってしまった。
すごい面白い。
読みやすい文体で、展開がテンポよく、それでいて細かな描写にぬかりがない。
「カルビー現象」が起こるんですね。
読み始めると止まらない。
木野誠太郎さんのいいところは3つあると思いました。
ひとつは女の子がかわいい。
もうこれだけで作品が成り立つよね。
外見や仕草の描写が適切な場面で適切に書き込まれていて、イメージしやすい。
女の子が本の中で動いてるんですね。
ふたつは幻想性のある筆致が際立っているところ。
具体的な描写のなかに、幻想的な書き込みがあると
そこが超現実みたいにふわりと浮きあがって、読んでてなんとも心地いい。
みっつめは情景描写が細かいところ。
これは好み分かれるかな。
私はノンフィクション好きなので、こういうふうにしっかり描いてくれる作品は大好きです。
これらのいいところがガッツリ現れたのが
「METEOR EP」1作目の「青空さんのメテオ」だと思いました。
青空さんまじかわいい。
それが全てだが、唯一ではない。
ふわふわの青春です。
さて、とにかくオススメの一作。
メテオの代わりに少女が落ちてきそうな夜に。
発行:少女サナトリウム
判型:文庫(A6) 198P
頒布価格:700円
サイト:少女サナトリウム
レビュワー:にゃんしー