タイムスリップ・アンド・ニンファ

arasuji
タイムマシンを発明した中二年男子。

30年後の同窓会にタイムスリップしたら、クラスのいじめられている女子が、自分の美貌を鼻にかける高慢性悪女になっていた!?

ゆるSF初恋物語。

(Text-Revolutions3 Webカタログより転載)>

kansou
 最初に言うのは「お薦め!」です。とても面白い物語で、最後に思わず「やられた!」と言ってしまいました。
 主人公はタイムマシーンを開発しますが、それは廃材を利用したもの。「マヨネーズのキャップを利用したスイッチ」「キャスターの恋われた事務用椅子」など廃材を利用したと言う描写にニヤリとします。

 主人公は都合3回、未来へと行き帰ってきますが、最初は興味半分で行った未来で見た30年後のクラスメイトでいじめられっ子の陽菜の変貌ぶりにショックを受けて、あとの2回は過去を変えた事で訪れてしまう悲惨な未来を変えたくて、主人公はタイムマシーンに乗り込みます。

 いじめられっ子の陽菜を救うべく、主人公が出した答え。作者さんに伺ったところ、「このセリフが書きたかった」と言う主人公の言葉は、読んだ方は思わずニッコリしてしまうもの。

いやぁ、青春っていいなぁ。
と思う作品です。

data

発行:浮草堂
判型:文庫(A6) 30P
頒布価格:200円
サイト浮草堂
レビュワー:夜海月亭よーぐる。

次の記事

輝く瞳に夜の色