君と食べ物があればいい
「美味しい食べ物は 君と一緒に楽しみたいから」
料理する優男や昼行灯なオッサン研究者が好きな人へ届け! おやつの読書時間にピッタリな、軽くて美味しい、さくっと読める掌編集です。
食べ物をモチーフにした、美味しい・楽しい・ちょっとラブラブな作品が詰まった、ブロマンズ・BL 掌編再録集
(ネット上で発表済みの作品に加筆修正をしたものになります)
(第6回Text-Revolutions Webカタログより転載)
ソフトなBLでないBL。BLしている部分も、なんだろう、読みやすかった。
飯テロなのは期待通り。こんなにさくさく出来るならもうちょっと頑張ってみようかなとか、美味しそうな描写に思うわけです。
(菓子は気合い入れれば作れるんだ、菓子は)
グラタンを作れば:
こういうブロマンスとか言われる関係、好きだなぁ。
恋愛にならなくても仲が良い。パートナーは別にいて、でも、たまには会いたくなる。
親友より近いかもしれない。けれど、重なりすぎるわけじゃない。
そしてグラタン。作れるのは知っている、が。簡単そうに作っている…(じゅる
ゴースト・リサーチャー:
いるんだよね、本当にね、たまーにね。こういう人ね。なんてリアル目線でみつつ、
可愛いおっさんだなぁおい、とか(笑)
そういえばワンライベースでした。1時間でこの筋。改めてお見事です。
心の中で杯を:
静かなバーで、会話もなく、じっと耳を澄ましているような。それだけ神経を張り巡らせて、音に聞き入るような。
氷の音が聞こえて来そう。壊したくない一時。
ただいまをいえば:
これはそれでもBLが強い。強いんだけど、気にならなかった。
生活が変わってちょっとサイクルもずれた二人。でも、こたつを囲んで二人で食べるポトフも美味しそう。
バターの香りのフィナンシェはいわずもがな。
お腹も心もあったかい風景が素敵です。
柔らかい関係と飯テロをくらいたい方にオススメです。
発行:またまたご冗談を!
判型:文庫(A6)/ 58P
頒布価格:300円
サイト:またまたご冗談を!
レビュワー:森村直也