君の夜に僕は目覚める

BAROQUE 2次創作


 僕は病気が嫌いじゃない。
 病気になると世界がとても優しく、そして親しくなるからだ。物心ついて間もなかった幼い頃、熱を出して寝こんだ僕の燃える額にそっと触れた母さんの手の、ひんやりとした心地良さは今でも鮮明に記憶している。母さんだけじゃない。皆が僕を気遣って、毛布を掛け直してくれたり、僕の欲しい物を持って来てくれたり、「可哀想に」などと言って慰めてくれた。
 病気じゃない時の僕は、まるで透明な薄っぺらい影法師みたいだ。誰も僕に気付いてくれない。見えていないみたいに振舞う。母さんも。母さんが僕を抱き締めてくれるのは病気の時だけだった。
 だから僕はいつも望んでいる。
 分厚く黒い冬の雲の下で雪を待つ街路樹の心持ちで。待ち望んでいる。全身を激しく戦慄かせて止まない悪寒を。骨を軋ませる苦痛を。アスファルトの汚れを覆い消し去る雪のように、僕を内から燃やし尽くし清めてくれる熱の到来を。
 そして僕は実際、しばしば具合が悪くなるのだった。熱い、暖かい病の床で僕は世界に向けて発信する。胸の中から高らかに呼び掛ける。
 ボクハココニイル!
 ボクハココニイル!
 ボクヲミテ!
 ボクニハナシカケテ!
 ダキシメテ!
 病弱だった僕は、人並みに少年らしい生活を送ることができなかった。学校というものは言葉でしか知らない。自分の足で地面を踏むことも殆ど無い。一日の大半を僕は家で過ごした。家中の本を読み漁ったり、飽きればベッドの上でうたた寝をしたり。さもなければ、かかり付けの病院に診察を受けに行くぐらいしか、することは無かった。
 病気じゃない時の僕は外の世界をとても恐れた。僕に何の価値も無いって知られたら、平気で踏みつけたり傷つけて喜ぶ人がいることを僕は知ってる。そんな風に扱われていても、冷えた透明で薄っぺらくて薄汚れた僕を助けてくれる人は誰もいないって、理解している。だから、どこも苦しくない時は却って家の奥深くに引き篭もるのだった。
 あれは、空気が急に澄んで冷え込んで、窓から見える街路樹が一斉に葉を落した朝だった。玄関で靴が擦れ合う音で、僕は夢から浮上した。そんな音をたてる人は一人しか居なかったけれど、彼女が何も言いに来なかったのに不安を覚えて布団から抜け出した。様子を見に行った。
「おかあさん……」
 トントンと数度つま先を三和土に打ちつけ、踵に親指をさし入れて靴を引き上げる後ろ姿に声をかけた。
「僕……また具合が悪いみたい」
 嘘じゃなかった。さっき、夢の海溝に深く沈んでいた時から背骨のあたりをちろちろと炎が舐めるような感覚があった。寝室から玄関までの僅かな距離を歩いただけで、心臓は胸を内側から強く叩くし、息があがってしまった。まだはっきりとはしていないけれど、これからきっともっとひどくなる。それは慣れ親しんだ来訪者の前兆だった。
 母さんは一言も言わないで、僕を振り返りもしないで、鍵を開け、ノブを握って回して、出ていった。僕はその場にしゃがみこみ、床に腰を下ろして、畳んだ両膝の上に額を預けて、しばらくの間、動悸がおさまるのを待っていた。床の冷たさが触れたところから伝わって這いあがって来て、肩のあたりまで寒くなった。これでもっと具合が悪くなるんじゃないかと思った。
 なんだかとても不安だった。
 どうして母さんは何も言ってくれなかったんだろう。
 僕を見てくれなかったんだろう。
 具合が悪いって言ったのに。
 でもきっと、ちゃんと分かってくれたに違いない、とも思う。僕は何度も病気になったし、母さんはその度に看病してくれたのだし、僕の体調が悪くなる時の様子は、誰よりもよく知っているはずだった。きっと、帰って来て寝込んでいる僕を見つけたら、母さんは朝構ってくれなかった分だけ、もっともっと心配してくれるだろう。大事に大事に抱き締めてくれるだろう。
 その為にもひどくなっておかなくちゃ。そんなことを考えて、僕はフロ-リングの床の上にゴロンと寝そべった。起きてすぐに出てきたから、パジャマの上には何も羽織ってなかった。冷気がしんしんと浸み入ってくる。床だけじゃない。暖房が入ってないんだ。空気もとても冷たい。このままこうしていたら確かに病気はひどくなるだろうけれど、度を過ごすと母さんが帰って来る前に凍え死んでしまうかもしれない。
 死んでしまったら、せっかく病気になった意味が無い。つまらない。
 僕はやっぱりベッドに戻ることにした。
 自分の体温で温もった布団の隙間にもぐりこむと、すこし気分が良くなった気がして、逆にすこし不安になってしまう。良くなって治ってしまったら、母さんに構ってもらえない。これからもずっと、今朝みたいに名前も呼んでもらえない、こちらを見てももらえない状態が続くんじゃないだろうか。祈るような想いで胸に手を当てて、トクトクと響いてくる鼓動に、速くなれ、速くなれ、と、まじないをかけた。
 正午を過ぎる頃には本当に目眩がするぐらい脈が速くなってとても嬉しかった。
 息も、脈と同じ速さで浅く忙しなく気管を往復していた。歯の隙間を通り抜ける空気は、自分の舌にも唇にも熱く感じられた。
 安心して僕は、ベッドから窓の外の太陽の動きを観察した。僕のベッドは寝室の窓際に置いてある。カーテンを開けておけば昼間は陽射しの向きの変化がよく分かるし、夜には、月が出ていれば、白い天体が尖ったり丸くなったりする様子が寝ながらでも見えた。
 陽射しが少しずつ斜めになって、空が水色から薄紅になって、真っ赤に燃えて、それから濃い青になって藍になるまで、期待に胸を膨らませて僕は待った。もうすぐだ。もうすぐ帰って来る。
 星がうっすらと姿を現し始めた。部屋もとっぷり暮れて暗くなった。
 母さんはまだ帰らない。
 空の色はもう、藍を通り越して黒く見える。星の光は鋭く冴えて窓に突き刺さる。下からは街灯の光が放射線を描いて上がって来てる。窓のサッシに反射している。
 どうしたんだろう。
 何かあったのかな。
 僕は耳をすませた。電話がかかってこないかと思った。
 僕の荒い息遣い以外は何も聞こえない。電話のコールも、外から近付く足音も鍵を回す音も。
 電話が鳴っても、ここにいたら出られないかもしれない。出る前に切れてしまうかもしれない。僕は場所を変えることにした。フラフラと起き上がって足を床に下ろして肩から毛布を引き摺ってリビングに向かった。体温が高いせいで床がよけいに冷たい。はだしの足の裏にひりひりしみる。息を切らして電話機の側にたどり着いて、よろめいて壁に頭をぶつけた。そのまま壁にもたれたまま、肩や頭を擦られるままにへたりこんだ。
 早く鳴ってくれないかなと思った。玄関の扉が開くのでもいい。早くこんなになってる僕を見つけて欲しい。心配して欲しい。「可哀想に」って慰めて欲しい。
 灯りも点けてないリビングで、僕はじっと耳を澄ませていた。どんな物音も聞き逃すまいとしていた。一晩中、闇の中で目を醒ましていた。
 明るくなっても母さんは帰らなかった。
 空っぽの胃がきりきり悲鳴をあげていた。そういえば、昨日から何も食べていなかった。キッチンに行けば何か有るだろうか。母さんは用意してくれただろうか。何も無いのを見るのが怖くて動けない。どのみち動けそうもなかったけれど。
 僕の体調は更に悪化していた。吐息は火のようなのに、どんなに毛布を掻き寄せても寒くてたまらなかった。痙攣するみたいにがたがた震えていた。口から心臓を吐きそうなくらい動悸がひどい。背中も手足も錆びついたみたいに軋む。痛い。全身が鉛のように重い。頭を少しでも動かすと、見える物全てがぐるぐる融けて回った。 
 こんなに苦しかったことって、今まで無かった。母さんじゃなくてもいい、誰かこの部屋まで来てくれないだろうか。玄関の戸を叩いて呼んで。チャイムを鳴らして。でもきっと、僕は開けに行けない。誰かが来ても、留守だと思って帰ってしまうだろう。誰にも見つけられないで、僕はここで独りで消えてしまうんだ。
 最後に見えたのは、やけに白く瞼に灼き付く窓の光だった。
 それから後は覚えていない。

 気がついたら、僕はベッドの上にいた。柔らかい温かい布団にくるまれて寝ていた。カーテンを開け放った窓から明るい空が見えて、ああ、今日も晴れてるんだな、と思った。
 寝室に戻っているのが分かった。
 いつの間に戻ったんだろう。自分でベッドに上がった記憶なんて無かった。誰かが運んできてくれたとしか思えないのだけれど、家の中に僕以外の人が居る気配は無かった。
「おか……あ……さん……?」
 恐る恐る呼んでみた。勝手に玄関の鍵を開けて、家に入れる人間は他には思い当たらない。
「おかあさん……いるの?」
 静かだった。一人で母さんの帰りを待ってた間みたいに何の物音も聞こえなかった。
 僕は起きることに決めた。病気は峠を越えていたようだった。上半身を起す時に一瞬立ち眩みがしたけれど、頭は随分軽くなってたし、骨も軋まなかった。熱も引いたのかな。ちょっとぼんやりとだるい感じが残っているだけだ。
 ベッドから下りようとして枕もとに手をついた指の先に、何かカサカサした物が触った。つまんでみたら、小さく折り畳んだ紙だった。ノートから破ったのか、端の一辺がギザギザしている。開けて見た。
 手紙のようだ。
 どこか見覚えの有る、でも母さんのとは全然違う、細かい神経質そうな字が並んでいた。
『お医者さんを呼んでおいたよ』
 そして、『ごはん、作っておいたから食べるように。』
 パジャマの袖を捲くって見ると、左腕の内側に、四角く切られた脱脂綿が絆創膏で貼り付けられていた。取ってみたら、綿には黒く乾いた血が浸みていて、腕には針で突かれた痕が有った。誰だか知らないけれど本当にお医者さんを呼んでくれたんだ。
 ベッドに運ばれて手当てを受けてた間、意識が無かったのは残念だ。きっと皆、とても親切にしてくれただろうに。もっと早くに、人が家にいる間に目を覚ませば良かった。少し損をした気分になった。
 キッチンにも本当に食事の用意がしてあった。底の深い皿に、野菜の断片がゴロゴロ転がってる汁っぽい物をついで、ラップをかけてあった。温めた方がいいような気もしたけれど、どうしたらいいのか分からなかった。冷たいままで食べた。作ってくれた人はあまり料理が得意じゃないみたいだ。中身も適当な物を集めて火を通しただけだったし、味も水臭かった。母さんの作ってくれるご飯の方がいい。
 他に何も無いってことは、母さんは、結局帰らなかったんだろうか。でなきゃ、帰っていても作ってくれなかったんだ。もう、僕が病気になっても構ってくれないんだ。
 食べながら涙が出てきた。泣いていたら頭痛がしだして、食欲もなくなってしまった。皿に半分ほども残したのを置いて、ベッドに戻った。頭まで毛布と掛布団を被って丸まってしばらくすすり泣いていたけれど、ふと思いついて、もう一度起きた。机の引出しを掻き回して便箋を見つけて取り出して、書いた。
 誰?
 枕もとに広げて置いて、僕は眠った。
 次に目が覚めた時、枕の側を探ったら予想通り僕の書いた手紙は消えていた。代りに、また畳んだ紙が見つかった。ドキドキしながらそれを開けた。やっぱり同じ細かい字が並んでいる。
『君の兄弟―――兄さんみたいなものかな』
 兄さん?僕はそんな人は知らない。一度も話も聞いたことが無い。僕の知ってる僕の家族は母さんだけだ。……けど、母さんのことも本当はよく知らなかったから、知らない所にこの人は住んでいて、この人の方からは僕を知っていたのかもしれない。
 勝手に家に上がり込めたのも、家族だから。母さんから鍵を預かっていたのかもしれない。
 手紙はもう少し続いていた。
『ごはん、作り直しておいたから。おいしくないかもしれないけれど、残さず食べて』
 僕は悪いことをしたように思った。たくさん食べ残してしまったから、兄さんはあれを見て悲しくなったんじゃないだろうか。
 キッチンには前と同じような、あまり食欲をそそらない料理が用意してあった。ぼくは我慢して全部食べた。兄さんに宛てて手紙を書いた。『ありがとう。とてもおいしかった』
 寝る前に家中の部屋という部屋を巡った。どの部屋にも誰もいなかった。そして、僕が眠りに就くまでの間、誰も訪ねては来なかった。

 その日から。
 兄さんは毎日のように僕の枕もとに手紙を寄越した。僕が何をするべきか、どんな風にすればいいのか、いちいち指示して教えてくれた。僕は初めて一人で病院に行った。いつもは母さんに付き添われて支えられながら歩いた道を、僕一人で歩いた。いつもは母さんが代りに答えていた先生の質問にも、喉を詰まらせながらもなんとか自分で答えた。先生は僕が答え終わるまで辛抱強く待ってくれたから、少し安心した。ホッとした。
 兄さんは僕の知らない家の中のことを色々知っていた。お金がどこにしまってあるかまで知っていた。教えてくれた。僕は生まれて初めて自分で買い物をした。キッチンの、見知っていても使い方を知らなかった器具も、兄さんに手紙で教えられながら方法と手順を覚えた。母さんと一緒に暮らしていた頃から考えると信じられないくらい、色々な事が僕には出来るようになっていた。
 毎日不安だった。新しいことばかり起きて、覚えなくちゃならなくて怖かった。でも兄さんに嫌われる方がもっとずっと怖かった。見放されたくなくて、必死で言われる通りにした。僕の家族は今は兄さんだけだから。兄さんの期待に応えられなかったら、失望させたら、母さんみたいにどこかに行ってしまうかもしれない。兄さんにまで見捨てられたら、僕はもう、一人でどうしたらいいかわからない。
 僕からも兄さんにたくさん手紙を書いた。兄さんは僕が起きている間はけして姿を現さなかった。直に話ができなかったから、手紙に色んなことを書いた。上手く出来たこと。出来なかったこと。教えて欲しいこと。兄さんは、上手く出来たことは褒めてくれた。出来なかったことは励ましてくれて、次はどうすればいいか提案してくれた。尋ねたことにも、真剣に考えて答えてくれているようだった。
 僕は兄さんが好きだ。日が過ぎるごとに、兄さんに会いたくて、兄さんのことが知りたくてたまらなくなった。だから手紙にも書いた。
 兄さんはどんな人なの?
『うまく表現できないな』
 どんな顔をしてるの?
『鏡を見てご覧』
 はっきり説明して。
『難しいんだ。あまり訊かないで』
 兄さんに会いたいよ。

 会いたいって書いてから、兄さんの手紙が途絶えた。
 悲しかった。嫌われないように一生懸命頑張ったのに、よけいなことを訊いたせいで見捨てられたんだと思った。せっかく覚えたことも何もかもが手につかなくて、寂しくて、苦しくて、一日中頭を抱えて床に転がって過ごした。
 三日ほど経って、枕の横に見慣れた紙片を発見した時には、安堵のあまり泣きだしてしまった。紙には、待ち望んでた人の筆跡が有った。
『会えない。僕は君の夜に目を覚ますから』
 会えないって意味は理解した。そう言われるんじゃないかと予想もしていた。分からないのは『夜』って言葉だ。一晩中起きていても兄さんには会えなかった。今までから、兄さん自身に関する答えはどれも曖昧だった。中でもこれは特に謎めいている。『僕の夜』って、何なんだろう。
 うかつな質問をすると今度こそ嫌われそうな気がした。手紙が来なかった間の心境を思い出すのも恐ろしかった。それでもどうしても知りたくて、返事を書いた。
 僕の夜って何?……それから……。兄さんはいつもは何処に居るの?
 兄さんからの返事は、今度はすぐに届いた。
『いつも君の側に居る。どう説明したらいいのか……。言わない方がいいのか、ずっと悩んでいた。僕は君の中にいる。君の夜に棲んでいる。君が眠れば僕は目覚める。君が目覚めると僕は眠る。君とすれ違いに、だけどいつも一緒に生きているんだ』
 僕は……、最初に見た時から見覚えの有る字だって、兄さんの字を何処かで見たって不思議だった。理由がやっと分かった。兄さんの筆跡は僕の筆跡と同じだった。自分が書いたはず無いと思ってたから見えなかった。気付かなかったんだ。
 嬉しい。
 兄さんが本当のことを打ち明けてくれて嬉しい。
 いつも一緒だって言ってくれて嬉しい。
 兄さんは僕から離れない。僕を捨てたりしない。母さんみたいに何処かへ行って居なくなったりしない。
 でも、会えないのは寂しいね。
『そうだね』
 でも、ずっと一緒にいるんだ。
『そうだよ』
 いつか会える日が来ないかな。
『奇跡でも起こらないと』
 起こらないかな。
『めったに起こらないから、奇跡って言うんだよ』
 でも、起こったら嬉しいよね。
『そうだね。うん。嬉しい』
 起こるといいな。奇跡が……。
 何十通目かの手紙を書いてベッドに横になった時、左の腰の辺りが鈍く疼くように痛んだ、気がした。また体が故障を起こしかけているのかな。でもいい。兄さんがいつも側にいて支えてくれるから、僕は何があっても安心していられる。それに―――。
 僕は病気は嫌いじゃない。

サークル情報

サークル名:暮亭
執筆者名:壱岐津 礼
URL(Twitter):@ochagashidouzo

一言アピール
文体にこだわりあり。怪奇と幻想を嗜んでおります。

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