斜陽の国のルスダン

arasuji

13世紀グルジア。女君主ルスダンはヨーロッパで初めて「モンゴルの禍」に接触した。
援軍を求めても応える者はなく、女王は孤立無援の戦いに身を投じる。

天真爛漫な少女時代。
最愛の兄の死。
立て続けに襲来するモンゴルとホラズム。王都トビリシの陥落。
そしてルーム・セルジュークから人質としてやってきた王子との絶ちがたい絆。

美しく淫蕩な愚昧の王か――。聡明なヨーロッパの防衛者か――。
ユーラシア諸国にその名をとどろかせた女王の数奇な運命。
(Text-Revolutions Webカタログより転載)


kansou

かわいらしいけれど、どこか退廃的な香りのする美しい表紙の本です。中身は、まるで大河歴史ドラマを視聴しているかのような重厚感のある、素晴らしい歴史小説でした。
個人的には、ブースで冒頭を立ち読みした際に、ルスダンが毒を仰ぐところから始まったのに心惹かれて購入しました。

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発行:銅のケトル社
判型:文庫(A6) 146P
頒布価格:600円
レビュワー:藤ともみ

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