ESTASIA

arasuji

出港した船がことごとく戻らない──今この海峡では何かが起きている。そんな暗雲漂う港町に今、どうしても船に乗りたい6人がいた。彼らはそれぞれの理由と目的があって、奇跡的に出港する船で乗り合う。果たして船は対岸の港へ無事にたどり着けるのか。【A5/106P/500円】

全然仲良くならない6人がどこまで旅を続けられるか不安で仕方がない長編ファンタジー第1章。今回は豪快な魚貝料理を捏造しました。

(第四回Text-Revolutions Webカタログより第1章あらすじを転載)

kansou

怪しい黒月の季節に、港から出航した船。そこに乗り合わせたメンバーは、海の魔物に襲われる。この中にはたぶん、魔物の手引きをしているものがいる……?!個性の強い登場人物たちに、疑心暗鬼になりながら読む、本格ファンタジー小説!
多彩なキャラクターの楽しいやり取りから始まるが、海上では船から外には出られないため、密室劇のように物語は進んでいく。戦闘場面にハラハラしながら、どうすれば魔物に一矢報えるのか知恵を絞り、飛び込んでいくキャラクターはみんな魅力的。
何より読みやすいのが素晴らしい!人数が多いので心配だったけれど、あっという間にキャラクターに親しみを持って楽しめた。私はある人物が「こいつが犯人!」と思ってたのに大ハズレでした。ミステリー好きにもオススメです。

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発行:えすたし庵
判型:1章A5 106P / 2章 A5 86P / 3章 A5 96P
頒布価格:各500円
レビュワー:宇野寧湖

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