塔幻推理文庫魔女の倫理と君の理由

正解率0%のミステリに特化したゲームブック。
パラグラフ形式の物語だからこそ可能としたトリックを実現。
(第5回Text-Revolutions Webカタログより転載)
　

　ゲームブックという形式のものは、初めての体験で、本のあっちこっちを行ったり来たりするのが新鮮でしたし、とても楽しかったです。エピローグまで五時間ほどかけて、謎を解き物語を読み進めました。
　Ｍと陸朗が共に行動を始めるまでに、何度もゲームオーバーになりました。どう選択していけばスタート地点に立てるのか、ほとほと時間をかけてしまいました。そこを通った後は、結構サクサク進めることが出来ましたが、とてもボリューミーでした。幾重にも重ねられた謎に、すごい！　と声を上げながら、読み進めて行きました。面白かったです。最後まで読み進めると、謎が解けた爽快さと物語が持つ爽やかさに癒されました。