気まま備忘録


受けた依頼も、関わった人々も数多。それらを逐一覚えておくなんて無理です。
異名持ちの技使い「バン」の下へ舞い込んだ依頼について記した、日記形式のライトな短編。

sanka

「『気まま備忘録』読んだ! http://indigo.opal.ne.jp/info.html #seihon #aimonologue 技使いワールドをおいしくつまみ食いできました!
工夫のない表現ですみませんが、安定感ある筆力てのはこーいうの言うんだろうと改めて感じます。またつまみ食いさしてください!」

というツイート(もちろん後半は入力)を読み終えてその場で出来るよう、本にQRコードが設置されていたのは素敵な工夫。これは色々と発展させられるんじゃないだろうかと夢が広がる。
(作中に配置しておいたQRをスマホで読むと、モノクロ挿絵がカラーになってちょっと動くとか!)

小さな薄い本には、メガネの技使いさんが書き残したエピソードがたくさん。しかしこの技使いの「私」ことバンさんが何者か、詳しいことはとんと知らないのに楽しく読めてしまったのは、
あれだな、ファンタジー世界をチート級に強いメガネの何でも屋になって無双する、ちょいとしたロールプレイ感覚で入り込めたからだな。長大シリーズの入り口にこういうの1冊あるとおいらみたいな素人に優しいねナイス。

初見さんにやさしい、技使いワールドの良質な初心者ガイドブックにも近い一品。こういうの、たくさんつまみ食いするのもいいですね。デパ地下お惣菜コーナー的な!


発行:藍色のモノローグ
判型:文庫(A6)28P 
頒布価格:100円
サイト:藍色のモノローグ
レビュワー:トオノキョウジ

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