金氏行状譚

arasuji

朝鮮王朝時代、自身の才覚と勇気で困難を乗りきった女性のお話。

(Text-Revolutions3 Webカタログより転載)

kansou

高麗楼さんの「金氏行状譚」は、作者未詳の朝鮮半島の古典「李春風伝」を元にした短編小説です。
金氏とは李春風の若い妻で、放蕩者の夫に悩まされながらも自分の才覚で人生を切り開く逞しい女性です。物語の時代は日本の元禄と同時期で、朝鮮もまた平和な時代だったとのことでした。
印象的だった部分は二点で、ひとつは金氏の夫・李春風が平壌で遊び暮らす描写、そして、金氏が夫を懲らしめて改心させるためにとった秘策です。
持ち前の才覚で生き生き活躍している金氏に、読んでいてニヤリとしました。

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発行:鶏林書笈
判型:B6
頒布価格:180円
レビュワー:庭鳥