小さな祝祭
記念日も
変わりない朝を連れてくる。
南東向きの部屋、
こぼれる朝日に
まだ起きていない頭が
今日をはじめる。
ささやかなお祝いをしよう。
好きなものを食べて
お気に入りの場所へ行って
深々と新しい空気を吸う。
地続きの明日、明後日、その先もまだ
歩いていくため
小さな祭りをところどころに置いている。
たいまつの代わりに
星を眺める。
わたしの明日は
そこで輝いてますか。
街路灯が光る中の祈り、
つながっていることを信じて
今日一日の
瞳を閉ざす。
サークル名:パレオパラドキシア(URL)
執筆者名:海老名絢一言アピール
詩と海外文学評論のサークルです。今回は詩の海老名のみ委託参加致します。テキレボはTwitterで見て楽しそうだな、と思っていたので一歩踏み出してみました。お祭りは非日常のイメージが強いけれど、わたしは日常の感覚を詩に書きたいと思っているので、静かな詩になったかなと思います。あなたに響く言葉でありますように。