折句(おりく)短歌 花十題

花十題

ツボスミレ

釣り人を
墨汁(ぼくじゅう)で書き
水面に
見る目さやかに
蓮華をうつす

 

カキツバタ

雁が飛び
キツツキ木立(こだち)
つつきあう
晩が近づき
田鶴(たづ)かえりゆく

 

クレマチス

草枕
煉瓦(れんが)が続く
町旅し
地図を忘れて
水上を行く

 

ナナカマド

なずな振り
菜の花摘んで
帰り道
松林から
銅鑼(どら)の音聞こえ

 

イヌフグリ

家静か
主の猫さま
布団にて
ぐっすり眠る
栗鼠(りす)を枕に

 

タチアオイ

竹藪で
千鳥は空を
仰ぎ見て
大鷲一羽
勇んで泳ぐ

 

ユキノシタ

悠々と
木の幹に爪
伸びた尾と
白い足先
足袋履ける猫

 

ユキヤナギ

湯上がりに
麒麟(きりん)の絵柄
やみつきに
波間を映す
ギヤマン細工

 

オミナエシ

音も無く
三毛舞い降りる
流し台
獲物となるや
白き子鼠

 

トリカブト

鶏冠(とさか)振り
陸の穀物
かすめ取る
武器は素早き
鶏(とり)のくちばし

 

 

折句……短歌・俳句・川柳などの各句の初めに、物の名や地名などを1字ずつ置いて詠んだもの。
「かきつばた」の5字を「から衣きつつなれにしつましあればはるばる来ぬるたびをしぞ思ふ」〈伊勢・九〉と読み込む類。 【出典:デジタル大辞泉(小学館)】


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サークル名:庭鳥草紙(URL
執筆者名:庭鳥

一言アピール
北海道から九州まで、歴史創作小説とすあま食べ比べ本を持って巡っています。短歌は小説を書く以前からやっていた、庭鳥の創作の原点です。

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