ファンタスティック・ワーキング


世界を股に掛けたアルバイターが経験した不思議なを語る、ちょっとシュールでちょっと幻想な掌編連作。

・針の付いていない釣り竿を垂らして待つものとは――「蝋紙の誘惑」
・その巨大な木の葉は螺旋階段のような形をしていて――「登る阿呆」
・薬を口にすると、愛らしい猫の姿が脳裏に浮かんだ――「情報薬」
・彼女は荒野で光を拾い、僕はそれに倣う――「耀ける亡骸」
・この街の住人たちは気軽に頭を取り替える――「頭を抱えた話」

の五篇とそれらに付随するエピソードを収録。
(※Happy Reading様紹介ページより転載)

※過去の感想はこちら
エクストリーム・ワーキング
エクストリーム・ワーキング(新装版)

sanka

世界を股に掛けたアルバイターの不思議な経験が語られた、ちょっとシュールで幻想的な掌編集です。
するすると頭に入る読みやすい文章で綴られているのは、奇妙なアルバイトの数々。関連作である「エクストリーム・ワーキング」よりも、グロテスクな描写は控えめになっています。
失われたものを思って時にしんみりしたり、珍妙な生き物たちの生態を味わったりと、不思議な世界を幾つも堪能できる一冊。
演出にあわせた装丁も素敵です!


発行:むしむしプラネット
判型:文庫(A6) 59P
頒布価格:200円
サイト:むしむしプラネット
レビュワー:藍間真珠

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

次の記事

ワスレナウタ