エクストリーム・ワーキング(2)
ちょっとグロテスクでシュールな掌編連作。
世界を股に掛けたアルバイターが経験したとんでもない仕事を語る。
(著作者様サイトより)
※過去の感想はこちら
エクストリーム・ワーキング
エクストリーム・ワーキング(新装版)
SFともファンタジーともつかない世界観。想像も出来ない仕事。
パラパラページを繰って変わった装丁をしていると思えば、なるほどと納得。
装丁の通りレポートの形式で客観的にでも主観的に語られていく仕事。
時折除くエリーさんの『人(?)らしさ』が良いアクセント。
物語はまさに仕事の体験記だった。読むだけで『こんな仕事か』と想像出来る。
だからといって、『単なるレポート』と思いきや、『それはどんな仕事か』の謎がさらりと入って思わず最後呻ってしまったり。エリーさんの『体験』もまた生々しい。……想像は(違う意味で)出来ませんけど。
物語としてのおもしろさ、オチ(?)のキレも楽しめた。三つ目の建材はほんと溜息が出た。
続編を買わなかったことを本当に悔やんだ作品。
発行:むしむしプラネット
判型:文庫(A6)50P
頒布価格:200円
サイト:むしむしプラネット
レビュワー:森村直也