2020年11月25日 / 最終更新日時 : 2020年11月23日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 映画解説『魔人ドラキュラ』 バイロン本社の宮田と申します。 幼少の頃より吸血鬼の出てくる創作物を愛好し、雑誌の吸血鬼映画特集記事を読みあさり「大人になったらこの本に出てくる映画、全部観てやるんだ」という大志(?)胸に秘めて幾星霜。気がついたら吸血 […]
2020年11月17日 / 最終更新日時 : 2020年11月16日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 ポンティアナック 昭和三十五年八月九日(消印) 八月十二日 戸田達夫宅に配達(差出人不明) しば□□あなたのもとに□□ませんでしたが、ようやく□□□て参りました。たいせつな□□ちゃんを守れなくてごめんなさい。 昭和三十五年八月十三日 戸田 […]
2019年1月7日 / 最終更新日時 : 2019年1月6日 straycat 第8回Webアンソロ「花」 異形の花と旅人の物語 アナトリアやパミール高原に自生していたその花に、最初に魅せられたのは、トルコ人だったのかもしれない。 オスマン帝国の皇帝たちは庭をその花で埋め尽くし、細密画の装飾に、陶器を飾る模様に使った。 十六世紀、スレイマン一 […]
2018年5月15日 / 最終更新日時 : 2018年5月14日 straycat 第7回Webアンソロ「海」 吸血鬼氏の家政婦さん・吸血鬼と海 鹿のたむろする公園のある関西の某県在住の「私」。 自分の住むマンションの大規模修繕を間近に控え、修繕一時金を工面せざるを得なくなった吸血鬼ものマニアの「私」は、職業斡旋サイトの、雇用主が吸血鬼だと自己申告している怪し […]
2018年4月25日 / 最終更新日時 : 2018年4月24日 straycat 第7回Webアンソロ「海」 遙かなる道程 1890年12月 冬晴れの倫敦 青年は故郷を遠く離れ、異邦の地で葬儀に参列していた。 ヴィクトリア女王を戴く印度いんど帝国に生まれた彼が、弁護士になる志を抱いて海を渡り、大英帝国の首都倫敦ろんどんにやってきたのは1 […]
2017年8月10日 / 最終更新日時 : 2017年8月15日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 1989年のピクニック 草原の真ん中に設けられた小さな演台の上で、夏の日差しをうけて目映いばかりの白いスーツ姿の女性が、聴衆に語りかけていた。 「いま、東と西の境が開き、おなじヨーロッパの人たちがひとつの共同体をこの草原に創ろうとしています」 […]