2020年12月19日 / 最終更新日時 : 2020年12月18日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 コラム「送信元:名誉社員ヤギ」 こんにち、ほとんど全ての生き物がこうして読み、書くことができる。きっかけとなった書籍をご存知だろうか。「ヤギでもわかる! 鳴き声言語プログラミング入門」である。 この書籍は、あるロボットシュレッダーメーカーに勤めていた […]
2020年12月19日 / 最終更新日時 : 2020年12月18日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 BestFriend 窓を開けると、風が頬を優しく撫でていく。私は、あの人の温もりに包まれているようで、嬉しくなった。 【BestFriend】 私は、幼い頃から、どこにでもいる、平凡な子供だった。 父は、製造業に勤めるサラリーマンで、母は […]
2020年12月19日 / 最終更新日時 : 2020年12月18日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 ポルターガイスト お元気ですか。花束とお返事ありがとうございました。お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。なかなか書ききることができなかったのです。というのも知っての通り僕はどうしても昼間は疲れてしまいまして、夜の少しの間しか筆を進め […]
2020年12月18日 / 最終更新日時 : 2020年12月17日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 ドッグ・タグ〜戦場からのメッセージ〜 どこの国にも所属しない傭兵部隊。 通称、グレイブヤードと呼ばれるそこに集う者たちは、誰も彼もが過去の一切を捨て、ここにきている。 過去の栄光も、名誉も、思い出も。 全てを清算して。 入隊して最初に支給されるのは、入隊祝 […]
2020年12月18日 / 最終更新日時 : 2020年12月17日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 僕が姉上への文に紙を使わない理由 せせらぎが、山の空気が肌に耳に心地よい。滝に向かって歩むうちに、笑いさざめく声が聞こえて来た。あの声は妻だ。 沈みつつある日を感じながら、足を早めて滝に向かう。予想通り妻は氷高内親王の・・・・・・いや、天皇の傍らに居た […]
2020年12月18日 / 最終更新日時 : 2020年12月17日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 モニター越しに 世界を変えた疫病の発生から二ヶ月ほど経過し、私の住む北ドイツの街もすっかり様変わりした。 人々の移動は厳しく制限され、今までの人生でつけた記憶もないマスクをし、家に引きこもる毎日が続く。私の勤め先もリモートワークが導入 […]
2020年12月18日 / 最終更新日時 : 2020年12月17日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 どんぐりドットコム 毎日がなんとなく平坦で、楽な流れに身を任せているだけで、大きな不満もないがどことなくつまらない。そんなことを考えていたある日の午前、知らない人から『どんぐり』が添付された電子メールが届いた。 ファイル名は、どんぐり。フ […]
2020年12月18日 / 最終更新日時 : 2020年12月17日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 日記帳 この街で暮らして、何十年。 きみと一緒に住みたくて、ぼくはきみの猫になった。 たとえ呼ぶ名がかわっても、ぼくはかわらず幸せだった。 きみと一緒に外が見たくて、今度はきみの犬になった。 けれどもきみは、海を越え、とおく […]
2020年12月17日 / 最終更新日時 : 2020年12月17日 anthology_ex2 EX2 Webアンソロ「手紙」 手紙箱(140字の短い手紙) 【 それは炎のように 】「涙で薄めたインクで手紙を書くの」そう寂しげに微笑んだあなたのインクは、儚く煌き、とても綺麗だった。 今、手の中にある淡い文字の手紙からは、震えるような呪詛が聞こえて、私はそれを燃え盛る焚き火の中 […]