2016年9月14日 / 最終更新日時 : 2016年9月14日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 羽衣の棺 ハシビロコウ審神者の朝は早い。 霊力の高さは政府の折り紙つきだが、付喪神たる刀剣男士と何がしかの相性はあるらしく、ハシビロコウ審神者と意思の疎通がスムーズに可能な者とそうでない者とにわかれる。故に、ここ【銀の羽本丸】では […]
2016年9月14日 / 最終更新日時 : 2016年9月14日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 堀川国広も燭台切光忠もひとこと多い。 ※刀剣乱舞(燭台切光忠×堀川国広)の二次創作です。作品自体は全年齢ですが、いわゆる『そういう関係』であることを匂わせる描写があります。 辺りはまだ薄暗く、夜が明け切らぬまだ早い時間だった。虫の音が消えかける夜明けの直前 […]
2016年9月14日 / 最終更新日時 : 2016年9月13日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 狂わぬ時計 中庭のチャボが死んだ。 カナンは女中達の様子を窺う。部屋のベッドを整える者も、食事の用意ができたと呼びに来る者も、チャボのことに触れる様子がない。バゲットにヘーゼルナッツのペーストを塗り、カフェオレに浸して食べる。両 […]
2016年9月13日 / 最終更新日時 : 2016年9月13日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 はかりごと 「お帰りなさいませ、旦那様」 三つ指をついて出迎えた妻は相変わらずの澄まし顔だった。 「……堅苦しいわ。とりあえず『旦那様』はやめ」 「はい。お帰りなさい、明さん」 ため息混じりに指摘すると、妻の千歳は言葉遣いと呼び […]
2016年9月13日 / 最終更新日時 : 2016年10月27日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 相思鼠 真っ白な布の端に、それはぽつりと落ちていた。穴を穿ったような黒い染み。これは、鼠の血だ。 かさついた血痕を隠すようにハンカチの両端を折り畳む。均等に三つ折りにし、やはり白い襦袢で隠された胸の稜線の下に当てた。絹紐の擦 […]
2016年9月13日 / 最終更新日時 : 2016年9月13日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 オールド・ファッションド 甘いにおいがした。 ぼんやりしていた頭が冴えた。ひどく空腹だったことも思い出した。 誠は覚めた目を上げる。 においは、砂糖入りのカクテルを思い起こさせた。コーヒーの香りも混じっている。 目の前を通った若い男が、 […]
2016年9月13日 / 最終更新日時 : 2016年9月12日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 和睦 サークル名:夜間飛行惑星(URL) 執筆者名:実駒 一言アピール ゆらゆら漂う青い惑星。詩とか写真とか小説とか。
2016年9月12日 / 最終更新日時 : 2016年9月12日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 世間との融合、世界の均衡 サークル名:崩れる本棚(URL) 執筆者名:ウサギノヴィッチ 一言アピール 崩れる本棚は今回は既刊しかありませんが、机上小説家のイベントや朗読企画などのいろいろな企画で参加しています。あと今回は委託販売として、左脚壊死太 […]
2016年9月12日 / 最終更新日時 : 2016年9月13日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 言の葉の道 「何で倭の詩歌なんて学ばなくてはならないの!」 鴻嬉寮の女子学生たちは猛反発した。 この鴻嬉寮は、朝鮮から日本に留学してきた女子学生たちのために李王家の妃殿下が設立したものである。日本の皇族出身の妃殿下は、日本の良さを […]
2016年9月12日 / 最終更新日時 : 2016年9月12日 straycat 第4回Webアンソロ「和」 君に、うまく言えない カラン、コロン――耳慣れない音が石畳の上を転がっていく。 それが足音だとアーエイルは知っていた。何故なら隣の人物の足元を視界に映しながら、つまり俯きながら歩いているからだ。 「売り切れてなくてよかったよ。ね、アーリ、 […]