2017年8月27日 / 最終更新日時 : 2017年8月26日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 お宮の壁の中に粽を投げ入れた話 任凱じんがい(男性、五十歳、嘉平かへい二年生、建業けんぎょう出身、徐州じょしゅう在住) 元康げんこう九年、徐州にて採集 任凱氏はおどおど話し始めた。 「いや、いざ話すとなると難しいですね。そう、そうですね、私はあの日、 […]
2017年8月27日 / 最終更新日時 : 2017年9月17日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 初めてのロベンバ ノーラ家の本家に生まれた男子に課せられる、武芸以外での最初の〝試練〟―― それが、五歳になって最初に迎える収穫祭の日に、ひとりでロベンバを作る、という仕来しきたりである。 「まだ盛り付けぐらいしか手伝えませんのに」 […]
2017年8月26日 / 最終更新日時 : 2017年8月25日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 「もろこし」 地元の夏祭りで、自分たちの住んでいる町内会では、焼きトウモロコシの屋台を出すことになった。うちは祖父が畑仕事を趣味でしていたものだから、どこでトウモロコシを手に入れようかと話し合っていた時に、「うちにありますよ」と話し […]
2017年8月26日 / 最終更新日時 : 2017年8月25日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 スプラッシュスロッシャーフェスト! ――フェスの開催が告げられた。 「ぱらっぱぱっぱっぱーん!!」 俺、鷹峰咲!訳あって無職のアラフォー(ということにする)!詳細はあんまり話したくないので一切合切カット!今はこれも理由あって、なんと人魚の子供と同居生活を強 […]
2017年8月25日 / 最終更新日時 : 2017年8月25日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 霧の中、祭は終わった ――ザッザザザ、――ーランドで、ハロウィーンを楽しみませんか? 仮装大会は――月……日開催……ザッザザ―― 底抜けに明るい女の声が、どうしようもなくノイズがかって通信機から聞こえてくる。 冷えた湿気が籠った操縦棺の […]
2017年8月25日 / 最終更新日時 : 2017年8月24日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 三色の花 ダリアが「赤の魔法使い」の助手になって、もうすぐ一年が経とうとしていた。 魔法のことなど何も知らない農村の娘だったダリアも、季節の行事がひと回りする頃になって、やっと魔法使いの仕事が分かってきた。最近は家の仕事や畑の […]
2017年8月25日 / 最終更新日時 : 2017年8月24日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 デンジャラス・ハロウィン 「ドクター、ハロウィンって楽しいですか?」 メイドである私の質問に、朝食後のコーヒーを飲んでいた雇用主マスターのトレバーは目を丸くした。 「えっ、アヤ、ハロウィン参加したことないの?」 「はい。私が育った貧民街ではそうい […]
2017年8月24日 / 最終更新日時 : 2017年8月23日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 祭りは続く 『S君へ。 M氏の話はほんとうです。 アナタも早く決断なさいますよう。』 私は、足元から反射する銀色の光に包まれ、割れんばかりの喝采を浴びても、自らの過ちに気づかなかったのです。 ええ、その瞬間まで。 […]
2017年8月24日 / 最終更新日時 : 2017年8月23日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 青い氷蜜 溶け切ったブルーハワイが、プラスチックの器の中で撥ねた。 春川至門は、こういう時に自分が頭一つ、他よりも背が高くて良かったと思う。地方とはいえそれなりに歴史のあるらしい夏祭りは人の波が凄まじく、見るべき神輿も、山車も […]
2017年8月24日 / 最終更新日時 : 2017年8月23日 straycat 第6回Webアンソロ「祭」 青い花を、どうか 青い花を、待っている。 花歓の儀。それは毎年執り行われている、集落の神事。 用意された舞台で、巫女が舞う。奧には、特別な一席が設けられていた。それは、神のための空席。 傍らに、花差しがひとつ置かれている。その花差 […]