天星鉱石店


血石に導かれて、二人の少年が辿り着いたのは鉱石を扱う店「天星(あまほし)鉱石店」。二人の望むものはここで得られるのか―――「天星鉱石店」
瘴気とスコールから逃れるために、人類は高層建築物に住むようになった―――「ふたつのグラス」
バイト先から、マジョさんのところへお使いを頼まれた―――「白魔女の庭」
三編からなる短編集。

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さんた・るちやによる十三秒間の福音(2)


舞台は近世初期、キリシタン弾圧の嵐吹き荒れる長崎。
長崎奉行所同心の山中孫四郎は、その剣の腕を見込まれて、
キリシタンたちの斬首を執り行うことになる。
そして孫四郎は刑場に引き出されたキリシタンの女、
「るちや」の最期の願いを聞き届けるのだが――。
迫害と救いの残酷を描く表題作をはじめ、
『平家物語』の「重衡被斬」に取材した伝奇短編『或る罪人の死』と、
チャップリンの名作映画『モダン・タイムス』を、
幕末の上野戦争を舞台に翻案し、
維新というモダン・タイムスの黎明に立つ二人の絆を描いた『smile』の計三編を収録。
サークル「史文庫~ふひとふみくら~」初の歴史・伝奇小説短編集。
(著作者様サイトより転載)

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~少女仙機譚~ 晴天のヴァルリッツァー上・下巻


【上巻】 文明崩壊後、人は進化し新たな力を手に入れた。仙気と呼ばれる、一種の超能力のような力は、技術の進歩とともに、万人が扱える『仙機術』となる。そして数百年、人々は仙機術を使い、文明を蘇らせていた。
 仙機術の名門、ヴァルリッツァーに生まれたイースフォウは、おちこぼれとして、親族から扱われていた。その影響か、学園の成績も芳しくなく、ついには補修授業を受けるようになってしまった。しかしそんな自分が、何をすれば良いのか、どうすれば良いのかが、イースフォウには解らなかった。
 そんなある日、同じヴァルリッツァーのエリート、スカイラインがイースフォウの前に現れる。彼女は、イースフォウに学園のイベントの模擬戦闘での勝負を持ちかける。
 勝ち目のない戦い。だがイースフォウはそれでもどうすれば良いのか迷うのみであった。

【下巻】辛くもスカイライン・ヴァルリッツァーとの戦いに勝利したイースフォウ・ヴァルリッツァー。その日から3週間の時が流れていた。イースフォウは迷っていた時にアドバイスをくれた少女に会うために、毎日夜の公園に足を運んでいた。
 しかし少女と再会するや否や、その少女がイースフォウに襲いかかってくる。少女の目的はイースフォウの所持する、とある旧文明の遺産であった。
 不法に所持している物品と言う事もあり、軍に知られる訳にはいかない。頼る者も無くイースフォウはたった一人の戦いを強いられることになるのだが……。
 イースフォウへのリベンジの為、山にこもるスカイライン。自分の大切な人の願いをかなえるために暗躍する謎の少女。イースフォウの様子を気にかける森野。今少女たち進む道が、複雑に交差する。
(作者様ブログから転載)

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おとどけ!ピザバッツ(2)


「いいから出てきてケツ食い縛んな、クソガキぁ!」

次世代ゆとり世代『マジュトリー』達の手により、
人々のモラルは崩壊しかけていた。

軽犯罪や迷惑行為が街に溢れ、ツイッターテロとそれを盾にした脅迫が横行し、
善良な市民は深く傷を負った。

内閣府対策本部は宅配飲食業界と連携し、警備機構『デリバー・ガード』事業を推進。
武装した配達ドライバー達による本業ついでのパトロールと実力行使で、
街の平和の回復に臨むが……。

言って聞かなきゃ殴って理解(ワカ)らす!
武装変形スリーターのチェイス&バトルで、己の正義を押し通せ!

これは、小さな何かを明日につなぐ為の、
ゆとり矯正ケツバット・ファンタジーである。
(作者様ブログより転載)

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