
中堅作家・山本光太郎の担当となった新人編集者・大貫優衣。人間嫌いの気があると噂の作家の元をたずねると、そこにはナーさんというお婆ちゃん猫がいて、彼女が二人をゆるやかに穏やかに、やがてしっかりとつなぎとめていく。サイン会を経て光太郎は小説家になった理由を語る。それはナーとの出会いと、傷ついた過去の物語だった。
作成者アーカイブ: 御拗 小太郎
青墓

嵯峨・清涼寺の僧である光陰は、知人の供養のために美濃国野間庄内海を目指して中山道を旅していた。しかし、老曾の森を越えたところで夜になり、その日の宿に困っていると、そこに不思議な女性が現れる。
その女性は盲目であった。琵琶をかき抱き、白い小袖をかぶり、童女に荷車を牽かせて夜道を行く、その奇妙な風体に光陰は恐れを抱くが、彼女は宿のない光陰を哀れに思い、光陰を青墓の遊女宿・万屋へと案内する。
この万屋こそ、青墓宿一の遊女宿であり、この盲目の美女こそ海道一の遊女と称される万屋抱えの遊女・獅子吼御前だった。 光陰はその晩を万屋で明かすことになるが、深夜も過ぎると夢うつつのあいまに次々と怪異に見舞われる。暗い廊下を行き交う武者の影や、馬の嘶きに光陰は翻弄され、ついには何者かに矢をいかけられて九死に一生を得る。
光陰は、謎の美女・獅子吼御前の正体を明かそうとするが、しかし、その獅子吼の手によって思いがけない真実が明かされる。光陰が何故この青墓という土地に導かれたのか――、中世の因果が描かれる。
(文学フリマウィキより引用)
蛇行する意識のほとりで君と那由多の夢を見る

戦前と思われる日本を舞台にした怪奇・伝奇の掌編集。六人の「私」が語り手となり、六編のそれぞれの奇怪な出来事を描いていく。収録作は「白との邂逅」「文子」「繭還り」「花の女」「嘘爛漫」「黒との邂逅」
真琴さんの引っ越し

売れない漫画家の父を持ち、貧乏が祟って母を亡くした女子高生の真琴さん。
理不尽さを噛み殺しながら、生計の為にアルバイト漬けの日々を送っている。
ある時、幸せを運んでくれると自称する、座敷わらしの太郎丸と出会う。
彼の住まう家に引っ越せば、たちまち幸せが訪れるというが、果たして……。
春日山幻想怪奇譚

現代の奈良春日山を舞台に、思春期にさしかかりつつある主人公の男の子と、その亡き母を巡る幻想と怪奇の物語。
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現代異景

どこかに集められた男女が一人三話の怪談を語る。異形、異相、異音、そして異形。現代の片隅で語られた怪談の中に潜む虚構と真実の織る、異様な風景を描き出したホラー連作。
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マー・フィーの法子さん

「ええ、バカバカしいにも程があるでしょ? でも、報酬(フィー)を夢見て手数料(マージン)を割いてくれた人達の思いは、本物だわ」
浪人生江戸屋義康(えどやよしやす)の元に、姉法子(のりこ)からの電話が十年振りに届いた。彼女の営むビジネスマッチングサービス『ハートキャッツ江戸屋』で、人の縁が織り成す社会を垣間見た義康だったが、膨大な額の報酬が動くその裏で、姉が企む計画の存在を知る。
公海上の自称国家ハインリヒ公国とは。国税局が嗅ぎつけた『ハートキャッツ江戸屋』と姉の真意とは。
姉への想いに戸惑いながらも、義康は謎と謎の間隙を走り出す。これは、人生に最高の手数料と報酬(MARGIN & FEE!)を求めて戦う人達の、ビジネスアクション・ラブファンタジーである。(公式サイトより)
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ホームレスと迷い犬

迷い犬と出会ってしまった若いホームレス。彼は犬を保護してくれる施設を探し当てるが、同時に自分も保護され、人生の再出発のチャンスを与えられる。
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YOZAN01

会津若松へと続く国道49号線の傍らにある奇妙な看板。
<幽霊出没注意>
最近、この場所では交通事故が頻繁に起きている。
大学生の国士和人は、幼馴染の天宝あやめを連れて会津若松へ車で向かう途中、
車内に見知らぬ「客」が乗り込んでいることに気が付いします。
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中山|12R|4歳上1000万下|ダ 1200 β版

中央競馬の1000万下条件クラスのムラカミグレートは明けて6歳になる古馬。顔馴染みの古馬たちと今日も条件戦に出走する。そのダート短距離の条件戦に何故かGⅡ京都新聞杯3着の有名馬が……
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