楽園の子供たち


島には掟がある。

泉の水を飲んではならない。
島を出てはならない。
島民を除き島に立ち入ってはならない。
神の扉を潜ってはならない。
診察を受けなくてはならない。

七歳のフカミにとって、掟は絶対のものだった。

ホシンの省吾。
同じ年頃の少女、美空。

――二人に出会うまで。

【本誌 裏表紙より】

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猫と弁天/アヤメさま、宝船に乗る(5)


「はるか古来より大和の国を護りしは、民どもの祀る神仏なり。されど現
代、民どもの心、神仏より離れ、新しき神の生まれることなし…」
東京弁天シリーズは、そんな世界で、ようやくお生まれになった「平成の
弁才天」、アヤメさまの成長物語です。
室町時代や江戸時代生まれの先輩方に厳しく指導され、時には笑い、時に
は泣きながら、それでも前を向いて進んでいく、これは我々自身の物語で
もあります。
ヒロイン☆ふぇすた!サイトより)

※過去の感想はこちら
 ・猫と弁天/アヤメさま、宝船に乗る(1)
 ・猫と弁天/アヤメさま、宝船に乗る(2)
 ・猫と弁天/アヤメさま、宝船に乗る(3)
 ・猫と弁天/アヤメさま、宝船に乗る(4)

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anim-I-nimus(アニマアニムス1)


収録作品1「向日葵は太陽よりも美しい」
 白いレースのカーテンが舞い、私は「彼女」と出会った。
 夏空の下、愛を探す旅は「彼女」を探す旅に、やがて母を探す旅へと繋がっていく。

収録作品2「まだ空を見られない」
 夜空を見るのが怖かった。その理由はただ一つ。深い夜の色は、死の色に似ているからーー
 ねえ、今、あたしの未来が見える?

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世界再生の書物と一つの楽園(2)


西暦3300年、物的資源問題を解決した人類は、自らの量子化を済ませており、優雅で怠惰な、種としての余生を過ごすのみとなっていた。荒廃した地球を見捨て、雲上都市へと逃げ去った人々は、しかし、孤独に苛まれ、地球全土を網羅する過去の遺産たるネットワーク上に、六つの学園からなる一つの楽園を構築した。これをRe:Worldと呼ぶ。仮想空間上の学園に転校してくる自身の情報を伏せた天界人の中に、記憶を持たない少年が現れたとき物語は始まる。くしくも眺望を司る華久楽大付属雅高等学校では、一年次の代表によるクラス対抗レクリエーションが始まろうとしているところだった。
(作品カバーより)

※過去の感想はこちら
 ・世界再生の書物と一つの楽園(1)

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〈東京弁天シリーズ〉ブルー・オ・ブルー


「はるか古来より大和の国を護りしは、民どもの祀る神仏なり。されど現
代、民どもの心、神仏より離れ、新しき神の生まれることなし…」
東京弁天シリーズは、そんな世界で、ようやくお生まれになった「平成の
弁才天」、アヤメさまの成長物語です。
室町時代や江戸時代生まれの先輩方に厳しく指導され、時には笑い、時に
は泣きながら、それでも前を向いて進んでいく、これは我々自身の物語で
もあります。
ヒロイン☆ふぇすた!サイトより)

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猫と弁天/アヤメさま、宝船に乗る(4)


「はるか古来より大和の国を護りしは、民どもの祀る神仏なり。されど現
代、民どもの心、神仏より離れ、新しき神の生まれることなし…」
東京弁天シリーズは、そんな世界で、ようやくお生まれになった「平成の
弁才天」、アヤメさまの成長物語です。
室町時代や江戸時代生まれの先輩方に厳しく指導され、時には笑い、時に
は泣きながら、それでも前を向いて進んでいく、これは我々自身の物語で
もあります。
ヒロイン☆ふぇすた!サイトより)

※過去の感想はこちら
 ・猫と弁天/アヤメさま、宝船に乗る(1)
 ・猫と弁天/アヤメさま、宝船に乗る(2)
 ・猫と弁天/アヤメさま、宝船に乗る(3)

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解放弦―The released string/愛の夢


歌姫と侍女。遠い昔に交わした約束。
息が詰まるようなガールズラブ・ノベル。
ヒロイン☆ふぇすた!サイトより)

※シリーズ2冊をまとめた感想になります。
 →解放弦―The released stringの感想は他にもあります。

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妖都上海のでぶ女


巨大な蝸牛に似た階差機関「転輪聖機」を中心に座する妖都上海。その一角で育つ少女雪娥の悩みは迫ってくる纏足への恐怖だった。

「私は四つの時にやったの。覚悟しておくことね」

「見なさい、私の足、こんなに小さくて可愛いの」

「虫さされよ。たいしたことないわ」

 雪娥にはよく解らない言葉が弔問客や父母たちの間で飛び交っていた。妊娠、子供、不義、密通、自決。

 赤い籠に乗せられて、英蓮は知らないお家にいってしまった。
第十八回文学フリマWEBカタログより転載)

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鬼と行かば、魔に逢う暮れに


どんな事にも理由はある。但し、一つだけとは限らない。
古書店を営む「私」は、友人である「先生」の青い瞳に理由律の海を見る。
『青春雑音』、ノスタルジアの影に潜んでいたのは。『創嫉残響』、魔物と戦う者があげた叫びとは。『夕日証明』、見えないものにこそ意味がある。
サークル・島梟がお送りする秋と冬の青春怪談短編集。
(作品裏表紙より)

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